映画『ザ・バットマン』こう見れば、ヘビーな3時間は至福の時になる!

暗い、重たい、アクション少なめ……。
これで3時間は、長いと感じた人もいるんではないでしょうか。
どーも、ロッカリアです。
個人的にはメチャ面白かったのですが、ある変わった見方をする事で、面白味がさらに増すんです!
その辺を解説して行きます。

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とことん暗くて面白い、新しいバットマン映画!

・今までとは違うバットマンが見たい
・今までとは違うゴッサムシティが見たい
・今までとは何が違うのかを見たい

どんな映画?

クリストファー・ノーランの三部作を、個人的には超えてくるバットマンは出てこない、そう思っていましたが、本作は、違ったテイストで、バットマン・マニアの期待をいい意味で裏切ってくれました。
『クローバーフィールド:HAKAISHA』で、特異でリアルな演出をしたマット・リーブス監督が、今度はリアルなダークシティを作り上げました。
この作品が深いと思うのは、クリストファー・ノーランが描いたバットマンの苦悩を、人間ブルース・ウェインとしての苦悩に切り替えたこと。
そして、ゴッサムシティを、本当に存在するかの様にリアルに描写した所。
リアルな人物像と、リアルな街を構築する事で、嘘っぽさを消し去り、アメコミの世界から抜け出した作品に仕上がっている。
それが良いのか悪いのかは、見た人が判断して欲しいと思います。

▶︎▶︎▶︎ 選挙を控えたゴッサムシティで、市長がマスクの男に殺された。
ゴードン警部補は、犯行現場に残された手紙が、リドラーと名乗る犯人からの物で、そこにはバットマンへの挑戦とも思える謎めいた文章が。
しかし、警察の上層部は、バットマンを部外者扱いし、バットマンには見せない。
ウェイン邸に戻った彼は、コンタクトに仕込んだカメラの映像を分析、リドラーの次の犯行を阻止しようとするが……。
この市長殺しをきっかけに、ゴッサムシティの政財界、マフィア、警察機構の癒着が次第に明らかになり、街全体が異様なムードのに包まれて行く……。

見所&解説

ロバート・パティンソンのバットマン?
そう聞いて、作品を見るまでは不安でした。
実際に見ると、一人の人間としての苦悩、つまり、ブルース・ウェインの苦悩を見事に表現していました。
これまでのブルースは、どこかブルジョアジーの匂いが付き纏っていましたが、パティンソン版には無く、それどころか、悲壮感の方が際立っています。
しかも今歴代バットマンよりも、遥かに知能が優れている設定なのが、この映画のポイントでもあります。

こう見れば3時間は至福の時!

リドラーは、『バットマン:フォーエバー』の様なおふざけキャラとしてではなく、極めて知能が高いサイコパスとして登場します。
つまり、こんな見方が出来ると思います。
知能が高いバットマンとリドラーは、まるで探偵と知能犯が繰り広げるミステリーの様子。
探偵小説などでは、犯人の知能が高いほど、面白いと言うのが定番で、この映画は、そのバランスを見事に保ち、探偵対知能犯の構図を、ここに見る事が出来ます。
しかしも探偵役はバットマン、かなりのハードボイルド探偵じゃありませんか。

この作品は、途中でもアクション・シーンは出て来ますが、インパクトのあるシーンは、やはり最後に集約しています。
アクション・シーンをラストに集中する事で、ドラマとしてバットマン作品を、強調しているように見えます。
アクションを期待して見たファンには、少し物足りなく映ったかも知れません。
実際、3時間作品は長いですよね。
演出に、ちょっとした隙があれば、退屈な作品になってしまいます。
この『ザ・バットマン』は、人間ドラマとして見ても見応えがあるし、アクションが少ないと、少し物足りなく感じた人も、改めて、探偵対知能犯の戦いとして見れば、退屈どころか、幸せな時間になるはずです。

パラレル・ストーリーの、珍しい構成が秀逸!

一つは、上記した、バットマンがリドラーの謎を解くミステリー物語。
もう一つは、ゴッサムシティの汚職を暴いていく物語。
更に、ブルース・ウェインの苦悩を描いた物語。
そして、キャットウーマンとバットマンの切ない物語。
この四つの物語が、ひとつの作品に織り込まれているので、なんとも秀逸で、重たくて暗いと言うより、重厚な作品に仕上がっているんです。

キャットウーマン登場で…

複雑な背景を持ったキャットウーマンが登場、アメコミやパロディでは見た事がありますが、正面切って、キャットとバットマンの恋愛事情を描いているのが新鮮です。
そして、それは、あまりにも短く、とても切ない恋愛として提示されています。
キャットウーマンとバットマンの恋、と言うだけでインパクトはかなり強い。
なので、物語が違う方向に向かうのを、避けているかのように、そっと、そして短く描かれています。(二人がバイクで別の道を行くシーンが、とても切なく、泣けます…)

『バットマン・リターンズ』(Amazon)でミッシェル・ファイファーが演じたキャット、『ダークナイト・ライジング』(Amazon)のアン・ハサウェイと比べるのも、ファンとして面白いね。
そうそう、『キャットウーマン』(Amazon)のハル・ベリーも忘れちゃいけませんね。

ただ、一つだけ不満を言うと、キャットウーマンのコスチューム!
顔を隠すマスクが、ネズミ小僧の頭巾のように見えるのは、僕だけでしょうか?……。

ペンギンも登場するが…

ティム・バートン版と違って、ナイトクラブのオーナーとして登場。
見た目も普通だが、邪悪な心は健在。
一見しただけでは、コリン・ファレルとは分からない!
(ある意味、ティム・バートン版に似ている?)

アイツが出て来やがった…

ラストシーンは、次回作への布石、予告と言う事で、アイツの姿がチラリと……。

あくまで個人の意見です。

バットマン映画と言えば、特徴のあるバットモービルや、バイクが登場するのが楽しみ、そう言うファンもきっと多いはず。
僕もそのうちの一人です。
しかし、この作品に登場するバットマン・モービルは、ブロウアップこそされていますが、普通のアメ車のように見えます。(それはそれでカッコイイ!)
更に、バイクはまるで、カフェレーサー仕様に見えます。
この辺りから見ても、リアルなゴッサムシティを描き、リアルなバットマン作品を作りたかったことが伺えます。

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