映画『アイガー・サンクション』雪山に挑む暗殺者の死闘!
今日のイラストは、昔買ったサントラのジャケットを頑張って再現してみました
謎のターゲット暗殺のため、死の壁アイガー北壁に挑むクリント・イーストウッドが凄い!
こんな人にオススメ!
- スリルとサスペンスが好き
- 山岳映画が気になる
- 1970年代のスパイ物が好き
- イーストウッド監督の作品が見たい
どんな映画?
C.イーストウッド自身が雪山に登り、アクションを展開した1975年の映画。
現代のようにC.G.に頼ったアクションと違い、岩山でのトレーニング、雪山でのシークエンスはド迫力だ!
もちろん、このスタントをクリント自身がこなしている。
原作は、あのトレヴェニアンだ。
▶︎▶︎▶︎ 引退した凄腕の暗殺者で、今は大学教授となり、美術を教えているヘムロック(クリントイーストウッド)。
その元へ、組織のトップ、ドラゴンから、諜報部員が殺され、機密情報が盗まれた、犯人は二人、探し出して暗殺しろと、言う命を受ける。
渋々チューリッヒに飛び、難なく一人の暗殺には成功したが、もう一人の正体が不明だった。
ただ、情報によると、その男は国際山岳チームの一員として、身分を隠し紛れ込んでいるらしい。
ヘムロックは、自身が所有している名画をドラゴンに人質にとられ、断りきれない。
親友ベン(ジョージ・ケネディ)の力を借りて、過去に2度、登頂に失敗した、アイガー北壁に挑まなければならなかった……。
見所&解説
昔のアクション・スターは大変?
そうなんです。
ボディダブルと言われるスタントマンはいましたが、アクション・スターと言う冠が付けば、俳優自身が危険なシーンに挑戦する事で、作品の話題作りにも一役買っていたんです。
スティーブ・マックィーンやポール・ニューマンは、実生活でもレーサーだったので、カー・スタントは好んでやっていましたし、フランスの俳優、ジャン・ポール・ベルモンドは特に危険なスタントをするので有名でした。(パリの屋根の上を走ったり、列車の屋根に飛び乗ったり…)
チャールズ・ブロンソンしかり、ロバート・レッドフォードしかり、もちろんクリントも例外ではありませんでした。
監督であり、俳優である、と言うこと
俳優と監督をこなすクリントは、昔からバイクのスタントや殴り合いの格闘シーンはお手の物、ですが、そんなキャリアの持ち主でも、今回のアイガー北壁を舞台にした挑戦は、困難を極めました。
落石が彼の頭をかすめて落ちたり、実際に死者まで出していました。
監督と言う立場としては、クルーの安全が一番、だからこそ、彼は率先して危険なシーンに挑戦する必要があったのです。
見所はズバリ、アイガーに挑むシーン
雪山でのシーンは、困難を極めたであろう事が、観客にも良く分かります。
チームの3人のうち、誰がターゲットなのか? と言う疑心暗鬼もあるし、冬山は次々にチームに襲いかかって来ます。
この雪山のシーンとは別に、トレーニングとしてロック・クライミングをするシーンが、アメリカのモニュメント・バレーで展開され、これはこれで、迫力あるシーンが撮れていると思います。
カメラを引いていくシーンでは、いかに壮大な場所を選んで登ったのか、高所恐怖症の人間にとっては、こっちの方が怖いかも知れません!
この映画、面白いのが、オープニングは雨の降る、寒々としたチューリッヒで始まり、中盤まではスパイ映画の演出丸出し。
ところが中盤、舞台がアメリカに変わると、表情は一変し、暑い土地で、ロッキーばりのトレーニングが待っている。
そして、最後はまたスイスに入り、アイガー北壁に挑む山岳映画へ……と言うふうに、大きく三つに分けられる。
ただ、中間に暑い土地アメリカでのシーンが、工夫しているのは理解できるが、全体で見た時に緊張の糸がプツンと切れていて、回りくどい、つまり物語を停滞させている感じがします。
このシーンを挿入する意図は分かるが、もう少しやりようが無かったのか、残念に感じてしまう……。
この映画を見て、現代の、あのアクション・スターでリメイクしたら、きっと面白い映画が作れるんじゃないかと思った。
スパイもできてロッククライミングもお手の物。
あのスターとは、そう、トム・クルーズだ。
彼こそは希望の星(スター)なのだ。
ヒッチ先生の【談話室】 〜モニュメント・バレー
古くは『駅馬車』から始まって、西部劇の多くは、この地を抜きにして考えられへん。
それ以外にも、『猿の惑星』『イージー・ライダー』『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』『フォレスト・ガンプ』『M:I:2』『ゼロ・グラビティ』などなど、例を出したキリがないで。
ここは、今でもナホバ族と言う、ネイティブ・アメリカンの土地なんやで
驚くかも知れんけど、『2001年宇宙の旅』でも使われとるし、『トランスフォーマー:ロストエイジ』にも出て来る。
この前ブログに書いた『インディ・ジョーンズ:最後の聖戦』のオープニングもここや。
ここは、長年浸食した土地で、今も風の影響で少しづつ形を変えているんやで
先生の作品には登場しませんね?
わしゃロケが大嫌いやからな!
本日もありがとうございました
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