映画『荒野の七人』こんな傑作を見ていない? そりゃあなた、人生損してますよ!
今日ご紹介する映画は、正真正銘の傑作アクション西部劇です。
え? まだ見た事がない?
それはそれは…。
今日をきっかけに、ぜひ鑑賞して下さい!
あの面白さ、あのメロディにのって、本物の七人が帰ってきた…(リバイバル公開時のキャッチコピー)
- この映画を観た事がない
- 西部劇はあんまり観ない
- 本当に面白い映画が見たい
どんな映画?
黒澤明監督の名作『七人の侍』を、ハリウッドで西部劇としてリメイクした1960年の映画。
監督は、この3年後に『大脱走』と言う名作を作ったジョン・スタージェス。
原作に溢れていた侍スピリットは、クリス(ユル・ブリンナー)に受け継がれている。
他の6人には、アメリカ人らしいキャラクターが与えられていて、その結果、オリジナルと遜色のない、見事なアクション映画を生み出した。
映画史に輝く、西部劇の傑作がここにある。
【ストーリー】
▶︎▶︎▶︎ メキシコの田舎の村を、盗賊の群れが襲う ▶︎ 食料を大量に盗んでいく ▶︎ また来ると言って立ち去る ▶︎ 何とかしようと村中から金品を集め、三人が銃を買いにテキサスへ ▶︎ そこで、勇気あるガンマンのクリスを見つけ、助けを求める ▶︎ 銃を買うより、ガンマンを雇えとクリスは助言 ▶︎ そして、一人、また一人とガンマンを集める ▶︎ 村に辿り着いたガンマンたちは、村人に戦い方を教える ▶︎ 再び盗賊が村を襲う ▶︎ ガンマンと村人たちが協力して追い払う ▶︎ だが、裏切り者によって、七人のガンマンたちは窮地に落とされてしまう……。
見所&解説
完璧なリメイク作品
完璧なキャスト、完璧なアクション、完璧な音楽が一つになった、完璧なリメイク作品。
西部劇の頂点にして、名作中の名作。
オリジナルの『七人の侍』は、これはこれで、映画史に残る傑作だが、舞台を西部に移し、刀を銃に持ち替え、雨の降らない乾いた土地でアクションを描き、全くの正反対、と言う立ち位置が成り立つ作品なのに、オリジナルの精神が、見事に受け継がれている。
リメイクは、スタイルを真似して、引き継ぐのではなく、オリジナルが大切にしている、精神を引き継いでナンボ、と思っています。
見所をサクッと紹介
【クリスがヴィン(S.マックィーン)と出会うシーン】
馬車に乗り込み、誰も恐れて運ばない黒人の棺を、ライフル片手に墓場まで運ぶ二人の姿がカッコいい。
【ガンマンたちを、一人づつ集めて回るシーン】
ブロンソンのシーンではユーモアったっぷりに。ジェイムズ・コバーンのシーンでは、緊張感あふれる演出が面白い。
【ガンマンと村人たちの交流】
特に、子供達とブロンソンのふれあい、村の若い娘と、若いガンマンの恋の行方。そして現れる裏切り者……。
【盗賊との激しい戦い】
ガンマンが、一人、また一人と散って行くシーンがすごい。特にブロンソンのシーンは、涙なしには見られません!
【オープニングから流れるあのメロディ】
前編に流れるエルマー・バースタインのサントラは、聞くだけでワクワク感が湧き出てくる名曲です。
オリジナルの凄さを改めて知る
この作品は、間違いなく傑作だと思います。
しかし、この作品を見て、改めて『七人の侍』を見返すと、その凄さが逆に分かるという、映画ファンならではの楽しみ方ができます。
『七人の侍』が作られたのが1954年。
まだ僕も生まれてませんが、そんな昔に、あれだけのアクション・シーンを構築し、全世界に「侍」と言う概念・生き方を示したことは、まさに驚愕です。
どちらも未見、或いは一方しか見ていない映画ファンの人がいたら、ぜひ、両方とも見て欲しいものです。
なぜなら、これほどまでに素晴らしい作品を見逃していたら、本当に、もったいないと言えるからです。
特に若い世代の人に、古い作品も見て、次の世代に語り継いで行って欲しいものです。
映画って、そうしないと消えてしまうからです。
オールドファンへ
もう何回もこの映画を観て来た事でしょう。
ですが、やっぱり年齢を重ねて見ると、映画ってまた違う感動があります。
実際、古く感じるのかなぁ、と思って見始めましたが、とんでもない。
ブロンソンが子供たちに言うセリフは、今の方がジンと来るし、重みを感じます。
久しぶりに見て、ガキの頃を思い出しました。
オールドファンの人も、再見して、あの頃を思い出してみませんか?
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