映画『レモ:第1の挑戦』 第2の挑戦が見たかった!?

2020年6月13日

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顔を変えられた警官は、最高の武術を身につけ悪を討つ!

   こんな人にオススメ!

  • 一風変わった武術が見たい人
  • 80年代の映画は欠かせないと思っている
  • 高所恐怖症でも映画なら大丈夫

どんな映画?

初期の007映画、『007 ゴールドフィンガー』『ダイヤモンドは永遠に』『死ぬのは奴らだ』『黄金銃を持つ男』を監督した巨匠ガイ・ハミルトンが、1985年に作ったアメリカ映画。
他の映画では見たことのない武術、シナンジュという格闘技を使ったアクションに注目だ。

▶︎▶︎▶︎ ニューヨーク市警の警官サムは、夜のパトロール中に不審者を発見、格闘の末に捕まえるが、実はある組織の罠で、パトカーごと海に落とされてしまう。
水没したサムは九死に一生を経て病院で目覚めるが、勝手に顔を整形され、別人になっていた。
法で裁けない悪人を、闇のうちに葬る組織の一員に強制的に入れられていのだ。
サムは、レモという新しい名前になって、初めての暗殺に向かうが、そこに待ち構えていたのは、韓国のシナンジュと言う武術の達人、チュン老人だった……。


チュン老人の、リアル『マトリックス』のような銃弾避け! これがシナンジュだ!

見所&解説

見所はスバリ、レモとチュン老人の修行風景!

この映画、何が面白いって、シナンジュの達人 チュン老人のアパートに、レモが寝泊まりしながら修行するシークエンスが楽しい。
二人の会話、やり取りは、漫才やコントに近いものがあって、非常にコミカルだ。
チュン老人は、最初からアメリカ人をバカにしていて、韓国人こそが世界一の民族だと考えている。(ハンバーガーの食べ過ぎで、頭も身体も鈍くなっているとか、かなりディスっています)
こう書くと、なんか嫌な奴! と思うかも知れないが、実際はアメリカのTVドラマに夢中で涙したり、すっかり影響も受けているし、遊園地の輪投げで取った、景品のでかいピンクパンサーを大切にしたり、とてもお茶目でチャーミングに描かれている。

一風変わった武術・シナンジュと言う格闘技だが、原作小説「デストロイヤー」の中で生まれた、実際には無いものだ。
銃弾を避けたり、水の上を走ったりと、発想は忍術に近いものがある。
見た当時は、本当にあると信じていたぐらいディテールにはこだわりが見えます。

遊園地の観覧車での修行や、自由の女神での死闘など、結構高い所に実際上がって撮影しているので、僕みたいな高所ダメ人間は、あんまり大画面で見ない方がいいかも。

レモを演じているフレッド・ウォードは、決してハンサムとは言えないが、正義感の強いヒーロー役にはピッタリで、軍関係者の女少佐と、親密になったりもする。

物語の後半は、レモが軍のキャンプに潜入してアクションを繰り広げるが、80年代の映画にありがちな、大雑把な展開になっている。
この後半を、もっとシナンジュを生かした展開にすれば、作品評価は大きく変わったに違いない。そこはちょっと残念だけど、僕はレモとチュン老人のやり取りを見るだけで、この映画を堪能できると思います。

『第2の挑戦』が作られなかったのも、この『第1の挑戦』を見れば分かる? ような気もします……。

○○○+○ エキストラボール

● チュン老人役のジョエル・グレイさん、韓国人になりきっているが、その素顔はアメリカ人そのもで、かなりの時間をかけメイクしたに違いない。
で、個人的だが、彼を見ていると、どうしても思い出してしまう俳優がいる。
ピーター・セラーズだ。
どうしてだろうと考えると、あの映画を思い出した。
『名探偵登場』だ。
ピーターはこの作品で、中国人探偵役の、シドニー・ワンと言うキャラを演じているが、ジョエルとピーターの東洋人役が、僕の頭の中でシンクロしています。
喋り方や身のこなし、見た人なら、たぶん分かってくれるかなぁ……。

● この映画で珍しいものが写っている。
ニューヨークのリバティ島にある自由の女神が、撮影当時修復中で、たくさんの足場が組まれて、自由の女神が覆われています。
海外から来た観光客は、きっと驚いただろうなぁ。




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アクション

Posted by rockaria