『アバランチ・エクスプレス』 隠れた超大作には、理由がある!

スパイの要人を乗せた列車に、雪崩が襲いかかる!

   こんな人にオススメ!

  • 冷戦時代のスパイ物が好き
  • 列車が舞台の映画が好き
  • スペクタル・シーンも見たい
  • リー・マービンとロバート・ショーの共演が見たいオールド・ファン

どんな映画?

古くは『キャット・ピープル』や、『脱走特急』『大地震』を監督したマーク・ロブソンが、1979年に制作したスパイ&スペクタル巨編。リー・マービンとロバート・ショーと言う渋い俳優の顔合わせが話題の作品。
監督のマークと、ロバート・ショーにとって、この作品が遺作となってしまった。

▶︎▶︎︎︎︎︎︎▶︎ 冷戦時代のロシア、マレンコフ将軍(ロバート・ショー)は、細菌兵器を使ったテロ、ウインター計画の情報を持って、西側に亡命するところからこの物語は始まる。
その情報を知った西側のエージェント、ハリー(リー・マービン)たちは、諜報部員を総動員してマレンコフを助ける。
ソ連に恨みがあるマレンコフは、スパイを一網打尽にしようと自ら囮になって、イタリアからオランダへと向かうアトランティック急行に、ハリーたちと乗り込む。
ソ連はその情報をもとに、あちらこちらで持ち伏せ、銃撃戦になるが、ハリー達の方が一枚上だった。
ついに、列車ごと雪崩に巻き込んで抹殺しようとするソ連は、山頂でダイナマイトを起爆させた。
雪崩は容赦なく、アトランティック急行に襲いかかって来た……。

見所&解説

見所はズバリ、列車に襲いかかる雪崩のシーン! だったはず…

マーク・ロブソン監督が過去に作った『脱走特急』のシチュエーションを、そのまま再現したような内容だ。
ただし、『脱走特急』よりも演出が荒くて、70年代映画の悪い面が出ている。
特に、この作品の最大の見せ場になるはずの雪崩が列車を襲うシーン、はっきり言って長過ぎる。
長過ぎると言うのは、一体どれだけ高い所から落ちてくるんだ? と思うほど同じシーンが繰り返されるからだ。
しかも、走る列車はミニチュア丸出しで、最大の見せ場に水を差している。
『大地震』の時は、ミニチュアとセットとロケーションがうまく溶け合っていたが、本作はあのレベルまでたどり着いていないのが残念だ。(村を雪崩が襲うシーンは迫力があったけどね)

だから、本当の見せ場は、曲者俳優の二人、リー・マービンとロバート・ショーの演技合戦で、それを喜んで見るのは、僕みたいなオールド・ファン、と言うことになるかも知れませんね。
あと、電車が登場する映画が好きな人も、やっぱり外せないかも。
ミラノからアムステルダムを走るアトランティック急行なんて、滅多にお目にかかれませんからね。

お金も使って、結構な大作として作られた作品だが、こう言った理由から、誰も声を大にして、この映画を語ろうとしないんでしょうね。

ちなみに、アバランチとは雪崩のことです。(雪崩特急……)

○○○+○ エキストラボール

● マレンコフ将軍を演じたロバート・ショー。
『ジョーズ』のサメ・ハンター役で、若い人にもお馴染みの俳優さんだと思いますが、実は彼、電車に乗ると言う役が多んです。
『007:ロシアより愛を込めて』ではオリエント急行の中でボンドと闘い、『スティング』では列車の中でポール・ニューマン相手にポーカーの勝負。
『サブウェイ・パニック』では地下鉄をハイジャックするリーダー役で、個人的にはこれが好きな作品。
そしてこの『アバランチ・エクスプレス』となっています。

● もう一人のリー・マービン。
この人は、「銀髪の殺し屋」と言う印象が強い。(あくまで個人的に)
『殺人者たち』『殺しの分け前:ポイント・ブランク』が強い印象に残っています。
でも、一番見て欲しいと思うのは、西部劇版『スタンド・バイ・ミー』と個人的に思っている『スパイクス・ギャング』だ。
とても切ない西部劇になっているので、チャンスがあれば見て欲しい作品です。


   

スポンサーリンク