『ビッグ・マグナム77』 映画史上、最もエゲツないカー・チェイス!

マカロニ・ウェスタンの舞台をカナダで再現、とんでもない映画になりました!

   こんな人にオススメ!

  • ハリー・キャラハンより無茶な刑事が見たい
  • カー・アクションに飢えている
  • ストーリーより、とにかくアクションが見たい!

どんな映画?

一言で言うなら、イタリア製『ダーティーハリー』
カー・スタントがまだ実車全盛の1976年、カナダのトロントを舞台に作られたイタリアとカナダ合作の映画。
主役にスチュアート・ホイットマン、脇にジョン・サクソン、マーチン・ランドーと、アメリカの渋い俳優が顔を揃えているが、中身はイタリア製西部劇、つまりマカロニ・ウェスタンのテイストだ。

▶︎▶︎︎︎︎︎︎︎︎︎▶︎ 一応筋はある。
刑事トニー(スチュアート・ヒットマン)の妹が毒殺され、その犯人を探してトニー刑事が暴れまくる……。」(い、いいのか? こんな説明で…)


『ヘリコプターが何じゃい! 撃ち落としたる!」

見所&解説

いいんです、物語の筋なんて。
この作品で物語、例えばなぜ妹が殺され、真犯人は誰だ? なんて興味を持てば、見終わった後に自分を責めることになるでしょう。
だいたい、制作サイドがアクションにしか目が行っていない。犯人設定はいい加減だし、全く関係ないエピソードはあるし、編集は荒く、おまけに主人公トニーの性格なんて、西部の無法地帯におけるガンマンのようで、すぐに銃を抜く。
冷静に見ると刑事のお面をかぶった殺人鬼のようだ。(まるで『ダイ・ハード:ラスト・デイ』のブルース・ウィリスのように)
そんな映画、紹介するなよ! という声が聞こえて来そうですが、そんな内容を度外視してでも見て欲しいのが、カー・スタントなんです。
公開前は、予告で、スタント・シーンが凄かったので話題になりました。TVではスタントのシーンがスポット映像でよく流されていました。
でも、いざフタを開けて公開されると、2週間ほどで打ち切られたような記憶があります。すぐに名画座で上映され、結構集客していたように思います。

サンフランシスコの坂道をかっ飛ばして話題だった『ブリット』は、何度もTVで見て興奮したが、これをTVのオンエアで見た時は、誰もがその迫力に食い付きました。
犯人の乗っている車と並行で走るトニーの車、2台が同時に坂でジャンプ、スピードが出ているので、フロントグリルから着地している。(何回も同じシーンを再生、これでもかっ! と見せている)
さらに、走っている貨物列車を飛び越えるシーンもあって、今までに無いようなスタントの連続だった。(今見ると、ダンボール満載の部分を飛び越えていますな、安全を考えて)
ラストは、タイトル通り、マグナムでヘリコプター破壊、撃ち落とすと言う荒ワザも見せてくれる。

無茶をする刑事の代表として、クリント・イーストウッドが演じたハリー・キャラハンが真っ先に思い浮かびますが、この映画を見たら、ハリーって、なんて良い人なんだろう、と思います。
アクション・アクション・アクションに注目して見て欲しい作品です。(出来たら大画面で)

○○○+○ エキストラボール

● 警察車両であるはずの覆面パトカー(外国での名称はなんて言うんだ?)なのに、冒頭で、トニーが銀行強盗の現場に向かうシーン、停止すると左のブレーキランプが切れている……。おいおい、整備不良だろうが……。

● 女装クラブでトニー刑事が大暴れ。その壁にかけてある男性ヌードのポスター、あそこがモロに映っているじゃねえかよ……。

● 突然路面が濡れている? そう思っていたら次のシーンではもう乾いている。おおらかな映画だ。
また、消火栓を車がぶっ飛ばすシーン、消火栓は明らかに木で作ったハリボテ、車が当たると木っ端みじんに……。『ダーティーハリー』の冒頭シーンを見習え、と言いたい。

● このブログでも取り上げた『RONIN:ローニン』も実車スタントだ。こちらは1998年の作品だが、非常にリアリティーのあるカー・チェイス。20年で、ここまで進歩するんですな。



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