映画『瞳の奥の秘密』隠れたミステリーの名作とはコレだ!
さて、よく聞く言葉、「隠れた名店」「隠れた才能」などなどでよく使われますが、この映画は正真正銘の、「隠れた名作」と言う言葉が当てはまります。
『瞳の奥の秘密』予告編(日本語字幕あり)
アカデミー外国映画賞は伊達じゃない!
こんな人にオススメ!
- 無名でも面白いミステリーが見たい
- ラストの真実に驚きたい
- 伏線が貼られた作品が好き
どんな映画?
2009年にアルゼンチンで製作され、第82回のアカデミー外国映画賞に輝いたミステリー映画。
だが、アメリカでもリメイクされた程のポテンシャルを持っているにも関わらず、作品の知名度は低い。
作品の傾向を言えば、少しサイコ・ミステリーぽい雰囲気に包まれているが、あんまり暗くならないのは、キャラクターの一人ひとりがよく描けているからだ。
そして、この作品をより際立てているのは、なんと言ってもラストで二転三転する真実だ。
その衝撃度は、あの『セブン』より上だと言っても、大袈裟ではないでしょう。
▶︎▶︎▶︎ ブエノスアイレスの裁判所を定年退職したベンハミンは、25年前、未解決に終わった殺人事件を小説にしようと考え、協力を求めて、古巣の裁判所を訪れた。
そこで、女上司イレーネは久しぶりの再会に喜ぶが、ベンハミンが、25年前の未解決事件を小説にすると告げると、イレーネは不安な無表情を浮かべた。
当時の記憶と現在が、一つの事件を通してシンクロした時、思いもよらない真実が見えて来るのだった……。
見所&解説
伏線、雨あられの如し…
小説の出だしを描写した映画のオープニング、Aの文字が打てない壊れたタイプライター、寝ている間にメモった「怖い」と言う言葉、ベンハミンと、年下だが彼の上司だったイレーネとの微妙な関係、死刑が存在しないアルゼンチン、サッカー大国の情熱、アル中の元同僚が行くレストラン・バー、母宛に届けられた犯人の手紙……。
細かく見ていれば、まだあるだろうが、伏線が全て繋がって行く脚本は、爽快感そのものだ。
これは是非、意識して見て欲しい所だ。
大人の恋愛事情が切ない
殺人事件に比重があるのは間違いない。
ところが、その一方で、ベンハミンとイレーネの微妙な関係が、作品の邪魔になるどころか、大人の恋愛事情として、しっかりと描かれている。
しかも、取って付けたようなラブ・ストーリーでは無いのも素晴らしい。
ミステリーのガイドは難しい…
これは僕個人の意見で、他のジャンル作品もそうだろうが、ミステリーと言う映画紹介は特に厄介で、腫れ物に触るよう、気を付けなけれいけない。
未見の人に対して、ミステリーの醍醐味を感じて欲しいと思うと、何を言っても、ネタバレ、興味を削いでしまいそうな気がするからだ。
特に、まだ出会っていない、良作のミステリーとなれば、一層気を付けなくちゃならない。
と言う事で、これ以上の説明はできないが、最後にこれだけは記しておきたい。
一つの殺人事件を、退屈させないどころか、多様性に富み、終わったと思ったらまだ続きが……、と言う事で、今日はこの辺で!
おっと、もう一言。
「こんな面白い映画、見逃すなんて、もったいない!」ですよ。
ヒッチ先生の【談話室】
倍賞千恵子です、先生! 元アントニオ猪木の奥さん!
アルゼンチンの人なのに、倍賞さんにソックリですよね!
話の流れを読め!
誰かに似てへんか、って言うてるんや
誰にですか?
それを聞いとんねん!
もうええわ、この役者さん、『ダイ・ハード』で悪役やった、アラン・リックマンに似てへんか?
ちょっと微妙ですけどね…
面白い映画を見た後って、その映画について、一緒に見た人とか、友人と話、したなるやろ?
映画について他の人と語る、これが、自分の映画に対する考えを深めて行くのに、重要なんや
先生、本日もありがとうございました
作品インフォメーション
この映画を見るには、次の方法があります!
1. 近くのレンタル屋さんに行く…
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