映画『スパイダー・パニック!』B級映画大好き! これ、掘り出し物です
巨大化したクモの大軍が、人間と言うエサを求めて田舎の町を襲い始めた!
こんな人にオススメ!
- 動物(昆虫)パニック映画が好き
- クモの大群を見ても平気な人
- ティーンエイジャーの頃のスカーレット・ヨハンソンに興味がある
- アクションも好きだが、ストーリーも重視したい
どんな映画?
娯楽映画を得意とするローランド・エメリッヒが、2002年に制作した作品だが、『インデペンデンス・デイ』や『GODZILLA 』と言った、お金をかけた大作とは一味違い、作品のクオリティを保ちながらもB級テイストに溢れるパニック・アクションに仕上げた。当時18歳のスカーレット・ヨハンソンが、やはり光っています。
▶︎▶︎▶︎舞台はアリゾナの田舎町。
産業廃棄物を積んだトラックが、誤ってドラム缶を川に1つ落としてしまうが、ドライバーは気付かないまま走り去ってしまう。
ドラム缶の中身が川に流れ、周辺で生息していたコオロギが汚染された水を飲んでしまう。
そうとも知らずにクモ牧場のジョシュアが、エサとして持ち帰りクモたちに食べさせた事から、クモたちは巨大化して、ジョシュアもエサのように食われてしまう。
人間の味を知った肉食のクモは、次の餌を求めて牧場から人の住む町へと移動する。
異常事態に気付いた女性保安官サムと、子供ながらクモに詳しい息子のマイク、ティーンエイジャーど真ん中の娘アシュリー(S・ヨハンソン)は、母の元カレ、クリスと共に、住民を巨大なショピング・モールに誘導して戦おうとする。
エイリアンが拉致しにやって来ると、常日頃FMラジオで言い続けているDJのハーランや、何やら悪だくみをしている町長らもショッピング・モールに集まって来るが、巨大化したクモたちは、容赦なく建物を破壊しようとしていた。
孤立して、逃げ道を失った住民たちは、クモの餌になってしまうのか……。
見所&解説
見所はズバリ、ブレイク寸前のスカヨハ!
コオロギを食べたクモは巨大化するのに、汚染水を飲んだコオロギは何で巨大化しないのか?
或いは、質量が何万倍にも膨れ上がったクモが、あんなに早く、しかもあれ程ほどジャンプ力があるなんて……と
驚いても(突っ込んでも)仕方がない。
なにせエメリッヒは、どうしたら観客が喜ぶのか? を徹底的に考えたあげく、少々の無理は承知の上で作っている。
『インデペンデンス・デイ』『GODZILLA』『デイ・アフター・トゥモロー』『紀元前1万年 』『2012』『スターゲイト』……、ね。
ただ、この作品が上記の作品群と大きく違うのは、非常にこぢんまりとしている所だ。しかも、大作では表現できないような、遊び心あふれた作品でもある。
過去作品へののオマージュも
例えば、FM局を開設しているトレーラーハウスを、ボスキャラ的な巨大タランチュラが襲うシーンは『マックイーンの絶対の危機(ピンチ)』(1958)の巨大アメーバが襲うシーンを連想させるし、巨大なショッピング・モールに立てこもって、襲撃に備えるのは、ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』(1978)で定番になったシーンだ。
巨大化したクモの大群が襲って来るシーンは『スターシップ・トゥルーパーズ』(1997)のバグたちを連想させたりもする。
女性保安官のサムを演じるカリ・ウーラーは『アナコンダ』(1997)と言う巨大ヘビ映画にも出演しているセクシー系の女優さんだが、今回はそれを封印している。その代わり、娘役のスカーレット・ヨハンソン(当時18歳!)が活躍して、この映画の魅力を一段階上に引き上げているのは間違いない。
そして、この映画が、その辺のB級映画と一味違うのは、複線の貼り方もさりげなく、細部に行き届いている点だ。
炭坑にたまったメタンガス、ショッピング・モールと町長の関係、一応主人公のクリスの父が言い残した言葉等々、ラストまで芸が細かいのだ。
ただ、クモたちをやっつける作戦(?)は、ちょっとあんちょこ過ぎるのが気にはなるが……。
しかし、こんなに面白い映画を見過ごすなんて、映画好きなら勿体ないぞ。
○○○+○エキストラボール
この映画ではクモに襲われるのに、後年『アベンジャーズ』シリーズではブラック・ウィドウ(黒後家蜘蛛)の役を演じるスカーレット・ヨハンソン。
彼女を最初に認識したのは、ロバート・レッドフォードが1998年に監督・主演した、『モンタナの風に抱かれて』で、13歳の役を演じた頃だった。(この作品もオススメです)
子役は大成しない、とよく言われるが、今では押しも押されぬ大女優に。
そんな彼女だが、昔からずっと見て来たので、現在の年齢を知って改めて驚いた。
まだ34歳……、若いなぁ……。
ディスカッション
コメント一覧
おはようございます。ブログリニューアルしたんですね!
イラストがデジタル化して、ロッカリアさんの持ち味そのままに色鮮やかで目を引きます。
いつまでも挑戦を忘れないところ、いいと思いますよ~。
この作品は私も好きなんですが、見たのが10年以上前で忘れかけてます。スカーレット・ヨハンソンが出てたんですね。
オマージュしている作品に挙げられているものが、おそらくすべてこの映画の後に見たものなので思い出せず…。
この作品の好きなところが全体に流れるゆるい空気と蜘蛛がいっぱいというところなので、大分ズレた感想を抱いていたのかもしれない(汗)
わざとかもしれませんが、「あんちょこ」って「安直(あんちょく)」のことですよね?
あまり聞かない言い方ですが、もしかして方言でしょうか。
早速のコメントありがとうございます!
あんちょこって、関西だけかも知れません……。
イラストに関しては、デジタルの恩恵を十二分に感じていますが、描き始めるとやめどころが分からず、結構時間が過ぎていてビックリします。(5、6時間…)
でも、楽しいから寝不足も平気です。
映画を見ることって、その時代、その時の立場、その時の気分に結構左右されちゃいます。
だから、気に入った作品は、時々見返して観ると、また新しい発見があった、楽しいですよね。
イラストは、これからもいっぱい精進して参ります!
主線無しって、結構難しいのが分かりました。
グリザイユでベタ塗り、と言う描き方にも挑戦したいのですが、力不足で今は無理すぎ……(いずれ…)
新しい挑戦と思って頂くと恐縮です。
ボケ防止の一環だと自分では思っています(笑)
コメントありがとうございました。
また遊びに来て下さい!
お待ちしています。