映画『ジェット・ローラー・コースター』パニック・サスペンスの渋〜い作品!
どーも、ロッカリアです。
本日ご紹介する作品は、1970年代に起こったオカルト・ブームと、人気を二分したパニック映画の作品です。
世界最大のジェット・コースターが爆破される!(当時のキャッチフレーズ)
・爆弾魔対捜査官の息詰まる戦いが見たい
・ジェットコースターは好きだ
・ジェットコースターは苦手…
・パニック+サスペンスが見たい
どんな映画?
みんなが楽しむ遊園地。
ジェットコースターの線路に爆薬を仕掛け、100万ドルを要求する爆弾魔にティモシー・ボトムズ。
その爆弾魔を、執念で追いかける捜査官にジョージ・シーガル。
その上司にヘンリー・フォンダ、FBI捜査官にリチャード・ウィドマーク。
演技派と言われる俳優を集めた、1977年のアメリカ作品。
当時のパニック映画ブームの流れに乗った作品だが、サスペンス要素が強い仕上がりになっています。
▶︎▶︎▶︎ 相次いで爆弾を仕掛けた犯人は、遊園地のオーナーに、100万ドルを要求し、応じない場合は犯行を続けると脅迫していた。
遊園地の管理をしている安全省のハリーは、上司の忠告を無視して、爆弾魔を追うが、犯人は頭がキレるうえ、FBIの介入でハリーの行動は邪魔されてしまう。
しかし、ハリーの実力を認めた爆弾魔は、彼に現金の受け渡し役を指名してきた。
犯人の指示通りに動くハリーだったが、そのハリーに、とんでもない試練が待っていた……。
見所&解説
見所は最初に
夜の遊園地で楽しむ客たち、その目の前で、ジェットコースターが宙を舞い、爆発、炎上して多くの死傷者が……。
このド派手な演出は、当時の劇場では、センサラウンド方式と言う音響効果で、観客は圧倒された。
ちなみに、このセンサラウンド方式と言うのは、低音を増幅・強調した重低音で、座席が揺れるほどだった。
『大地震』『ミッドウェイ』に続く第三弾と銘打たれたが、この作品以降、この方式は採用されなくなった。
映画的には、この冒頭のシーンのおかげで、普通にコースターに乗っているだけの乗客を見ても、緊張感が植え付けられる。
爆弾の威力を知ってしまった観客は、ハリーと一緒に、爆弾魔を追いかけるハメになる。(映画ファンにとって、なんて嬉しいことだろうか)
こんな見所も
100万ドルの現金が入ったケースを持って、遊園地の中を、犯人の指示通りに歩かされ、メリーゴーランドやジェットコースターにも乗せられる。
彼の周りには、常にFBIの監視の目があったが、犯人はその監視を……。
『ダーティハリー』のオマージュか
映画ファンなら記憶にあるだろうが、『ダーティハリー』の劇中で、ハリー・キャラハンがライフル魔、サソリの指示で、街中を走らされた。
これが定番となって、このシチュエーションは、他の映画やドラマでも結構見るようになった。
ただし、この作品のハリーには、犯人からの恐ろしいギフトが贈られていたが、それは見た人だけのお楽しみ。
その『ダーティハリー』で、ハリー・キャラハンの上司をしていたハリー・ガーディノや、この作品のハリーの上司役(ややこし)にはヘンリー・フォンダと、70年代には、すでに大スターだった面々が、脇を固めているのも、オールドファンには嬉しい。
この作品を、リメイクして欲しいと言う声が、一部にあるみたいですが、今の技術を駆使した『ジェット・ローラー・コースター』、確かに見たい気持ち、僕にもあります。
全編を通じて見ると割と地味ですが、味わいのある1970年代のパニック・サスペンスです。
ハリーの子供役で、ヘレン・ハントがデビューしています。
顔がそのまんまなので、すぐに分かります。
主役のジョージ・シーガル、とぼけた演技が持ち主で、大好きな俳優さん。
『レマゲン鉄橋』『ホット・ロック』『料理長殿、ご用心』など、個人的にも好きな作品に出ているので、このブログでも紹介して行こうと思います。(←いつになることやら…)
作品インフォメーション
ブルーレイの値段が、異常に高くて(この時点で¥7980!)ビックリしましたが、この作品はDVDでもかなり綺麗な映像でした。(10年ほど前に買ったもの)
気になった人はこちらから(↓)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません