映画『黄金の七人』白昼堂々、7トンの金塊を盗み出す、泥棒映画の金字塔!

「ルパン三世」の元ネタとなったとされる本作。
その原点は、ハラハラの連続が止まらない泥棒映画の傑作でした!
どーも、ロッカリアです。
本日の作品は、古いイタリア映画ですが、面白い作品の要素を全て備えた傑作、と言っちゃいます。

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「ルパン三世」はここから生まれた!?

・イタリア映画って、あまり知らない
・泥棒映画は大好き
・「ルパン三世」の元ネタが気になる

どんな映画?

1965年のイタリア映画。
日本では「ルパン三世」の元ネタと言われていますが、作品を見ると、確かにそう感じると思います。
スイス銀行に白昼堂々と侵入し、最新のセキュリティ(当時)で守られた金庫から、7トンもの金塊を盗み出す。
このシークエンスが前半のハイライト。
そして、後半は、盗み出した金塊を巡って、チームがバラバラになり、大騒動を繰り広げる。
全編に渡り、全く退屈しない、泥棒映画の傑作です。
この映画が、「ルパン三世」の元ネタと言われる要因を、その目で確かめて下さい。

▶︎▶︎▶︎ アルベール教授と、その愛人ジョルジャ(ロッサナ・ポデスタ)。
そして六人の男たちは道路工事を装い、地下に潜って最新のセキュリティで守られた金庫を狙う。
その金庫から、7トンの金塊を運び出すため、万全の準備で計画を実行するが、予想外の事が多発し、そう簡単にはいかなかった。
そして、やっとのことで盗んだ金塊はどこかへ消えてしまい……。

見所&解説

傑作で良いんじゃない?

1965年と古い作品ですが、今見ても、ホント面白い!
その要因は、前半と後半を、違うテイストで描いた事にあると思います。
銀行から金塊を盗む前半は、周囲を巻き込んでハラハラ・ドキドキの展開。
後半は、その金塊を巡って、チームは分解、二転三転するドタバタ・コメディ感が増して圧巻です。
これはもう、泥棒映画の名作と言っても、差し支えないと思います。(個人的に)

なので、この作品の見所は、前半と後半のコントラストの違いを楽しめる事と、あと一つ。
それは、「ルパン三世」の原点、関連性を見つける、と言う楽しみにあります。

「ルパン三世」はどこにいる?

まず、オープニングに流れるテーマ曲。
スキャットを基本にした、軽快なリズムが心地良く響き、その後も頭に残るメロディーが、要所要所で流れます。
ルパンのファースト・シーズンの曲も、「ルパン・ルパン」と言うか、「ルパン・ザ・サード」を連呼しているだけで、バックではスキャットが流れています。
全く違う曲のように聞こえますが、ものすごく似ているようにも聞こえる、なんとも不思議なサントラなんです。
この辺は、音楽を担当した大野雄二氏の才能が、遺憾無く発揮されています。(大野氏は天才!)

銀行の金庫に、地下から侵入する前半ですが、レーザーのセンサーを掻い潜ったり、ダイバースーツを着て下水に潜ったり、この辺は、ルパン作品で時々目にします。

峰不二子=悪女、のモデルになった、ジョルジャ役のセクシー女優、ロッサナ・ポデスタ。
彼女の行動を見ていれば、なるほどと頷けます。
ダマしたり、裏切ったり、また引っ付いたり。
どこか憎めないキャラも、そのまま峰不二子に引き継がれているようです。
ルパンや次元、五右衛門や銭形警部と言ったキャラはオリジナルですが、不二子に関しては、この作品からインスパイアされたのは、間違いないようです。
映画を見終わった後、どこかにルパンが隠れていたかも、そう感じると言えば、ちょっと大袈裟かもしれませんね。

あくまで個人の意見です

峰不二子のモデルに関して言えば、アラン・ドロンが主演した『あの胸にもういちど(Amazon)』で、相手役を務めたマリアンヌ・フェイスフルも有名。
ただ、こちらは、革のライダースーツでバイクに乗る、と言うスタイルだけをコピーしたもの。

大ヒットした本作は、『続・黄金の七人:レインボー作戦』『新・黄金の七人:7× 7』の二作がシリーズとして作られました。
ちなみに、『黄金の七人:1+6 エロチカ作戦』と言う映画もありますが、ロッサナ・ポデスタが出演していますが、全くの別物。
当時の宣伝担当者が、勝手につけたものです。

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