映画『ザ・フラッシュ』全ての運命は、一個のトマト缶にあった!

2023年8月21日

どーも、暑い日々に辟易(へきえき)しているロッカリアです。
あのホラーの帝王、スティーブン・キングが「面白い作品だった」と言ったことで、一躍注目が集まった本作ですが、興行的には思わしくなかったようです。
そんな事情からか、レンタル料¥1980と高額ながら、U-NETで独占配信されました。
ポイントがあったので、実質課金なしで見る事ができました。
はたして、作品の内容は…、ネタバレ無しで、ガイドして行きます。

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過去は変えられる? 変えられない? どっち?

・DC映画(特にバットマン&スーパーマン)のファン
・時空を越える演出・映像が見たい
・トマトスパゲッティとマルチバースの関係を知りたい

ジャスティス・リーグでも、どちらかと言えば脇役的存在だったフラッシュの物語。
家族のこと、超人フラッシュの誕生と能力、その全てが明かされる。
今作品では、たった一つのトマト缶が、大きく歴史を改変、正確には、新たなマルチバースの誕生を招いてしまう。
タイムトリップをしたせいで、18歳の頃の自分と対面、そして協力しながら、大きく変わってしまった世界を、元の世界に戻そうとする。
劇中に、今も現役で活躍するヒーローたちの懐かしい姿が登場、一瞬だが、観客も、あの懐かしい時代にタイムトリップしてしまいます。

▶︎▶︎▶︎ フラッシュことバリーは、妻を殺した容疑で、裁判を控えている父親の無実を、証明しようとしていたが、上手く行かずに悩んでいた。
そこで、自分には時空をも越えるスピードがある事に気付き、タイムトリップをして、母が殺された日、母が買い忘れたトマト缶を、父が買いに行くのを阻止して、母と一緒に家にいるように、トマト缶一個を、こっそりと母の買い物カゴに入れる。
バリーは、現代に戻るため、再びタイムトリップを試みる。
途中、母親と父親、そして自分が成長して行く姿を目撃し、安心するが、その途中で得体の知れない何かが、バリーを時空から弾き飛ばしてしまう。
バリーがたどり着いた世界は、元の世界ではなく、スーパーマンが倒したはずのゾッド将軍が、再び地球を侵略にやって来た世界だった。
しかも、その世界には、ゾッド将軍を倒したスーパーマンは存在しなかった……。

(↓ アメコミ関連の映画)

マルチバースの発想は映画界の救世主?

先にガイドした通称『エブエブ』もそうですが、ハリウッド作品の昨今のトレンドは「マルチバース」ではないでしょうか。
少し前の作品ですが、『ドクター・ストレンジ:マルチバーズ・オブ・マッドネス』や『スパーダーマン:スパイダーバーズ』『アベンジャーズ:エンドゲーム』『ロキ』等々、アメコミ作品を中心に、この他にもまだまだありますね。
ひとつのシチュエーションがヒットすると、それに食いつくのが今のハリウッド、この先まだまだ登場しそうです。

スパゲッティとマルチバース!

この作品は、過去を少しだけ変える、この場合、バリーが母親の買い物カゴに、トマト缶を一つ入れた事によって、その世界が大きく変わってしまう、いわゆるバタフライ効果を描いています。
ただ、普通の歴史改変物語ではなく、トマト缶一個が、マルチバースを生み出す、と言う事が語られています。

その説明を、バットマンのブルース・ウェイン(この世界ではマイケル・キートン)が、トマトスパゲッティを使って(食べながら)説明するシーンは、面白くて分かりやすい。
また、主演がマイケル・J・フォックスと違う『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で、例のパラドックスの説明を展開するのも面白いエピソード。
この二つのエピソード・シーンは見逃すと勿体無いですよ。

元の世界とは違う次元で、ゾッド将軍が地球征服にやってくるが、この世界にはジャスティス・リーグもなければ、中心人物のバットマンは引退、スーパーマンはいないし、他のヒーローもいない。
しかも、その世界にいるもう一人の自分は、まだ18歳の学生で、自分が見ても、おバカな言動をするので呆れてしまう。
そんなおバカな18歳の自分に、フラッシュの能力が移ってしまうのだから、話がややこしくなってくる。

矛盾した展開

この作品の一番の見所は、スーパーマンのいない世界で、どうやってゾッド将軍を倒すのか……、と言いたい所ですが、実はそうでは無く、最大の見所は、過去を変える事で、本当に未来は変えらるのか?と言う事です。

これは、この作品の流れから行くと、実は大いなる矛盾を含んでいます。
父親の無罪にするために、過去を変えたはずが、実はマルチバースの世界を生み出しただけで、元の世界は……。
この辺りは、中々複雑で、見た人も混乱するかも知れません。
更に詳しくガイドするためには、この後のネタバレで解説するので、未見の人は、まず映画を観てからネタバレ解説を読んで下さい。
スティーブン・キングがこの作品を褒めたのも、この、ちょっと複雑なストーリーにあるかも知れませんね。

父親の裁判が行われ、判決が言い渡されるが、妻を殺したとされる時間に、スーパーマーケットにいた事が、防犯カメラの映像で証明されました。
それは、ブルース・ウェインが技術的に、映像を解析した結果とされるが、過去に戻ったバリーが、過去を変えちゃいけないと、トマト缶を母のカゴから元に戻したが、実は戻した場所が棚の上の方で、防犯カメラには、棚の上の方を見上げる父の顔が写っていて、アリバイの証明になった、と言うオチでした。

ところが、これで一件落着かと思いきや、最後に車から降りて来たブルース・ウェインは、冒頭に登場していたベン・アフレックでは無く、ジョージ・クルーニーだったのです。
ん?
結局この世界は、元の世界じゃないのか?
それとも、過去を変えた結果なのか?
別次元のマルチバーズなのか?

真相は、観客に委ねられるエンディングなんです。
オマケに、エンドロールが終わった最後の映像では、泥酔しているアクアマンことアーサーに、「この世界は元の世界だよね!?」と詰め寄っているサービス・シーンもあります。

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Posted by rockaria