映画『ミッション:インポッシブル』思い出した! スパイの原点は情報を盗むこと!
アクション一辺倒、と化した感がある同シリーズ。
しかしその原点は、スパイあるあるの宝庫でした。
どーも、ロッカリアです。
変装に騙し合い、裏切りに情報戦。
スパイ映画の面白さを存分に味わえる、シリーズの原点をその目で確かめましょう!
裏切り者にされたスパイの、反撃がすごい!
・シリーズのファンで原点を思い出したい
・スパイ映画は好きだ
・サスペンスあふれる侵入シーンが見たい
どんな映画?
サスペンス・スリラーを得意とするブライアン・デ・パルマが監督した、大ヒットシリーズの一作目。
冷戦時代の終わりを告げた現代に、あえてスパイにスポットライトを当て、もはやコミック化した、と言っても過言でない当時の007シリーズに、一石を投じたスパイ映画の傑作。
TVシリーズの「スパイ大作戦」、そのテーマ曲(ラロ・シフリン)を大胆アレンジしたサウンドトラックも秀逸で、間違いなく、ドラマを盛り上げています。
▶︎▶︎▶︎ プラハにあるアメリカ大使館から、ノックリスト(スパイの名簿)を盗もうとしている人物を見つけ出し、阻止する任務を遂行中のイーサンのチーム。
しかし、メンバーが次々と何者かに殺され、イーサン・ハントとリーダー、フェルプスの妻、クレアだけが生きてアジトに戻って来る。
実はこのミッション、裏切り者を見つけるために、CIAが仕掛けた罠で、イーサンを裏切り者と特定してしまう。
もちろんイーサンには全く身に覚えがなく、彼はクレアと協力しながら、自身の潔白を証明しようと、新たなチームを組んで、真実を突き止めようとするが……。
見所&解説
不可能なミッション
変装、侵入、脱出、裏切り、そしてハッキングに情報戦と、スパイ映画の要素を全て注ぎ込んだシリーズの1作目。
2作目以降も、もちろん充実した、面白く、クオリティの高い作品が続きますが、それもこの原点があってこそ、です。
この作品が作られた1996年ごろ、ジェームズ・ボンドはピアース・ブロスナンが演じていました。
迫真のスパイ映画、と言うより、どこかコミカルで、エンターテイメント重視の作品でした。
これは個人的な考えですが、この『ミッション:インポッシブル』のシリーズを見たボンド映画の制作チームが、刺激を受けたことは、ダニエル版007の作り方を見れば、疑う余地がないと思いませんか?
アクション俳優の誕生
アクションシーンを、ほぼノースタントで演じるトム・クルーズ。
この一作目は、それほどでもなく、サスペンス重視の作品に仕上がっています。
ところが、二作目以降は、アクション俳優と呼ばれた昔のスター、マックィーンやジャン・ポール・ベルモンドのように、自らバイク・スタントに挑み、走る列車の上に乗り、高い崖からぶら下がる。
シルベスター・スタローンやシュワちゃんが歳を重ね、昔ほどのアクションを見せなくなって久しい今、還暦を迎えたトムは、いまだにアクションに挑戦しています。
信じられない鍛錬と、精神力がなければ、成しえない事。
それは、誰の目にも、明らかだと思います。
彼こそ、真のアクションスターと呼ぶにふさわしいと感じます。
デ・パルマ監督の演出
彼の演出は、ラストのハリウッド的必要悪演出は別として、ヒッチコック・フォロワーらしくサスペンスの演出が絶妙です。
見所でもある、CIA本部に侵入するシーン。
冒頭の、チームが一人一人殺されていくシーン。
CIA職員と接触するシーン等々、この辺りは、ヒッチコック・フォロワーの影響が色濃く見られます。
『めまい』だったり、『北北西に進路を取れ』だったり。
詳しい事は、マニアさんのために言及しませんが、ああ、と思えるシーンが結構あります。
このシリーズ原点の第一作を見て、あらためて、『M:I』のシリーズは、スパイ映画だと言うことを思い出しませんか。
イーサンが所属するチーム、リーダーはジム・フェルプス。
そう、この人、TVシリーズでは、二代目リーダーとして、ピーター・グレイブスが演じていました。
ところがなんと、この作品では、そのリーダーが裏切り者だった、と言うことがわかります。
つまり、、ブライアン・デ・パルマ監督は、TV「スパイ大作戦」のイメージを払拭し、これは新しい「スパイ大作戦」なのだ、と言う事を示したと言えるんじゃないでしょうか。
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