映画『夜叉ヶ池』何とも不思議なホラーでファンタジーな作品!

どーも、ロッカリアです。
仕事に忙殺されて、なかなか更新できませんが、映画は結構見ているので、記事を書きたくて仕方がありません。
今日ご紹介する作品は、あの坂東玉三郎が二役を演じた、ちょっと不思議な作品です。

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映像の奇跡となるか(当時のキャッチフレーズ)

・得体の知れない恐怖が見たい
・ホラーでファンタジー? と思った人
・映像の奇跡を見てみたい

どんな映画?

泉鏡花の原作を、女形の最高峰、坂東玉三郎が二役でヒロインを演じ、篠田正浩が監督した、1979年の異色の映画。
キャッチフレーズにもある、「映像の奇跡」とは、映画のラストに見られる特撮と、ある仕掛けにあります。
特徴的なのが、幽霊物語のような演出が50分続くのですが、それ以降ガラッと様子が変わる事です。
初めて見る人は、一様に驚くと思います。

▶︎▶︎▶︎ 学者の山沢(山崎努)は、昔、龍神を閉じ込めたと言われる伝説の夜叉ヶ池を目指していた。
雨が降らずに、飢饉に襲われていた村から、山の中に入ると、川が流れている所で、百合(坂東玉三郎)と言う女性に出会う。
すぐ近くの家で、休息を取らせてもらうが、この女、どうもおかしいと山沢は感じていた。
しかも、この家に、数年前に、日本各地の不思議な話を集めて旅をし、行方不明になった親友の晃(加藤剛)がいて、百合は晃の妻だと知らされる。
山沢は、晃に夜叉ヶ池への道案内を頼むが、雨乞いの生け贄にしようと、家で待つ百合を、村人が襲い始めた……。

見所&解説

重い空気の前半と、以降の展開が全く雰囲気が違う、不思議な作品だ。
この作品は、歌舞伎の女形で、絶大な人気があった坂東玉三郎あっての作品。
しかも、一途な女性と、妖艶な女性の二役に挑戦していて、そのキャラの演じ方は「さすが」の一言に尽きる。
詳しい説明は作品への興味を削ぐので、簡単に見どころを三つ上げてみます。

一つ目は、山沢が山の中で百合と出会うエピソード。

親友の晃に、あの女はこの世の者じゃないと、昔ながらの怪談話のような演出が面白い。

二つ目は、夜叉ヶ池の伝説にまつわるエピソード。

ファンタジー色が急に濃くなる物語が展開される。

三つ目は、ラストの壮大なスペクタクル・シーン。

それこそ、詳しい説明が出来ない。
そのままエンディングに流れるシーンは圧巻で、よくぞここまでやったなぁ、と言うのが正直な感想。
久しぶりに、不思議な作品に出会った、そんな印象の作品です。

長い間ソフト化が見送られていた作品で、確か、テレビで一度オンエアされたぐらいの記憶しかありませんでした。
今回はリマスタリングされ、美しく蘇った映像を、WOWOWで見る事ができました。

公開当時、母親が近所の人と見に行き、「面白かった〜」と言って帰ってきました。
僕はこの頃、洋画に夢中だったので、誘われたが行きませんでした。
1970年代唯一の、邦画パンフレットが家にあるのは、そんな経緯です。
このパンフレット見る度に、母親の事を思い出します……。(← オイオイ、まだ生きてるだろうが…)

作品インフォメーション

1. Amazonでブルーレイを買う。

夜叉ヶ池 4Kデジタルリマスター版 (Blu-ray)

2. WOWOW4Kで再放送を待つ
  9/22(水)よる11:05
  10/7(木)よる6:45

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ホラー

Posted by rockaria