映画『キラー・メイズ』不思議の国のアリス、ダンボール版!?
11連休中で、映画を見まくっています。
今日は、SF・ホラーのジャンルに特化した映画祭、シッチェス映画祭で話題だった作品のご紹介!
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子供の頃に作った、ダンボール基地がここにある!
こんな人にオススメ!
- クリエイティブ思考の強い人
- とにかく変わった映画が見たい
- シッチェス映画祭のファン
- ホラーは好きだけど、血のシーンが苦手、と言う人
どんな映画?
2017年に制作され、シッチェス・カタロニア国際映画祭、「ニュービジョン・ワン:プラス部門 最優秀作品賞受賞」に輝いた映画。
小さな入り口を入ると、大きな迷路が広がっていると言う、まるで「不思議の国のアリス」の世界観だが、その世界を全てダンボールで表現、そのクリエイティブな発想に、「やられた!」と思ったクリエイターの人は多いはずだ。
▶︎▶︎▶︎ デイブの恋人アニーが、一緒に住んでいる家に帰ると、リビングにダンボールで作られたオブジェのような箱があった。
芸術家デイブが作ったもので、その中から彼の声がする。
アニーは早く出て来てと言うが、作った迷路が勝手に増殖し、迷ってしまい中から出られなくなって三日になると言う。
アニーは、そんなバカなと思いながらも、心配になって友人たちを呼び、一緒に中に入る事にした。
すると、目の前に広がったのは、外観からは想像できない広い空間で、迷路はどこまでも延びているようだった。
しかも、デイブを探す途中で、一人、また一人と、仕掛けられたトラップに殺されて行く……。
見所&解説
血が出ないホラー映画
男子なら、子供の頃に、よく段ボールの箱を集めて、基地を作ったりして遊んだ、そんな記憶が蘇る作品だ。
ホラー・シーン、例えば首が切られて床に落ちるシーンがあるが、血や内臓が飛び散る代わりに、赤い紙吹雪で演出されている。
その手のシーンが苦手な人でも安心して見られます。
見所はズバリ、ダンボールの世界!
ダンボールで迷路の世界を作る、この発想には無条件で拍手を送りたい。
クリエイターなら、誰も手を付けなかった、考えもしなかった何かを、創造する夢を見るだろうが、この映画は、見事にそれをやってのけた。
このクリエイティブな世界観、触れるだけでも価値があり、インスピレーションを刺激されるはずだ。
ストーリーは…
ストーリーに期待するのはやめておこう。
脱出か否か、それだけの事だから。
トラップにかかっても、ミノタウロスに追いかけられても、怖くない。
ファンタジーに寄せすぎた感があるので、逆にスプラッター作品に仕上げた方が、面白かったかも知れない。
ヒッチ先生の【談話室】 〜ホラー・SF系の映画祭について〜
僕は、「アボリアッツ映画祭」が一番古いと思っていました
この映画祭、結構ええ作品がグランプリ取ってんねんで。
リュック・ベッソンの『最後の戦い』
ニール・ジョーダンの『狼の血族』
デビッド・リンチの『ブルー・ベルベット』その他、『ガタカ』
『キューブ』『リング(邦画)』『ヴィドック』『オールドボーイ』『月に囚われた男』…。
最近では、B級ホラー映画祭と勘違いする人も多いが、由緒あるファンタスティック映画際なんやで
2010年に発行された、「世界のファンタスティック映画祭」と言う本があんねん。
これを読めば、その歴史と主催内容や、どんな作品がどんな運命を辿ったか、ようわかるで。
映画だけでも面白いのに、祭りもくっついてるんやから、映画祭は面白く無いワケがない、帯にそう書いてあったわ
これを読んで、僕も勉強したいと思います!
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