『マラソンマン』地味だがサスペンス度は高い!

巨大な歴史の裏に潜んだ、〈悪夢〉が追いかけて来る! 逃げろダスティン!

   こんな人にオススメ!

  • サスペンス映画には目がない
  • ダスティン・ホフマンの演技が見たい
  • 虫歯の無い人(いや、ある人?)

どんな映画?

1969年の『真夜中のカーボーイ』で、アカデミー監督賞を取ったジョン・シュレシンジャーの社会派サスペンス。
同作にも出演して、その演技が高く評価されたダスティン・ホフマンが、今作ではアクションにも力を注いでいる。
第二次世界大戦時にユダヤ人から巻き上げたダイヤモンドを巡り、運び屋の兄とナチスの残党の企みに巻き込まれた弟の戦いが、静かな迫力を持って描かれている。

▶︎▶︎▶︎ ニューヨークの街で、ドイツ人とユダヤ人が車で争い、その結果、タンクローリーに激突、炎上してしまう。
そのドイツ人こそ、元ナチスの党員クラウス・ゼルだった。

大学院生のベイブは、自殺した父の事がトラウマになっていたが、知能レベルは教授も認めるほど優れていた。
ベイブは、兄、ドクの事をビジネスマンだと思っていたが、実はダイヤの運び屋で、危険と背中合わせの世界にいた。
案の定、兄クラウスの死を知った弟クリスチャンが、亡命先のウルグアイから密かにやって来たニューヨークで会うと、ナイフで刺されてしまう。
ドクは最後の力をふりしぼり、ベイブの部屋を訪ねるが、絶命してしまう。
その事実を知ったゼルの組織は、ベイブが何か秘密を知ったと思い、部屋から強引に拉致されてしまう……。

見所&解説

見所はズバリ、走るダスティン・ホフマンと拷問シーン!

冒頭、セントラル・パークのトラック・コースを走るベイブ。
街中が騒がしいので、何だろうと足を止めると、車が炎上しているようだ。
気にはなったが、またすぐに走り出す……。

このオープニングが素晴らしい!
他人事だと思って見ていると、この後、これがきっけで自分の身にとんでもない事が降りかかって来る。
本人も、観客も、この時はまだ知るよしも無いのだ。

ロイ・シャイダー、ローレンス・オリビエと言った演技派を揃え、社会派の監督シュレシンジャーが描きたかったのは、忘れ去られようとしている黒歴史を、他人事じゃない、と言うことを言いたかったのかも知れない。

演技派と言えばダスティン・ホフマンも凄いが、ちょっと気になったので当時の事を調べると、驚きの事実が分かった。(←ちょっと大げさ…)
この映画では、大学院生の役をやっているダスティンだが、彼の誕生日から逆算すると、1976年の時点で、すでに39歳になっていたのだ。
いくら年齢制限がないとは言うもの、普通に考えて設定は20代に違いない。
その事実を知っても尚、大学院生に見えて来るのだから、役者ダスティン・ホフマンと言う人は魔訶不思議だ。

この作品は、当時劇場で観た。(高校生の頃)
以後、何度も観ているフェイバリット作品だが、昨今の映画が派手なので、爆発やカースタント、銃撃シーンもあるのに、とても地味に見えて来る。
そんな中にあって、この映画を語る上で外せないシーンがある。
あの有名な拷問シーンだ。
ゼルが、「安全か?」と何度も問いかけながら、ベイブの口を大きく開けて、虫歯をホジホジするシーンだ。
地獄だろ地獄。
以前のブログで、この映画の話題になった時、コメント欄に「私には虫歯が無く、歯医者に行った事が一度もないので、痛いと言う感覚がわかりません」と言う、なんとも羨ましい人がおられました。

もしもあなたが、この映画を見ようと考えているなら、歯の治療は済ませてからの方が良いかも。
これを観てからだと、歯医者さんに行くのが、きっと怖くなりますから……。

ヒッチ先生の【談話室】

ロッカリア

ロッカリア

原作があると言え、よく練られた映画です
ヒッチ先生

ヒッチ先生

そやな。
ジョン・シュレシンジャー監督は社会派として名を馳せたが、結構細かい所に遊び心があるな
ロッカリア

ロッカリア

と言うと?
ヒッチ先生

ヒッチ先生

例えば、ゼル兄弟と、ベイブとドクの兄弟。
共に兄が死に、弟同士が戦ったり、ユダヤ人とドイツ人、この二人がやり合ったりと、対(つい)の関係を感じさせるやろ?
ロッカリア

ロッカリア

そんな事考えてもみませんでした…
ヒッチ先生

ヒッチ先生

お前なぁ、
映画って、ボーッとして見てたらあかんで。
細かい所が面白いと感じられるようにならんと
ロッカリア

ロッカリア

は、はい。
早速ですが、この作品のオススメ度を
ヒッチ先生

ヒッチ先生

今日はあっさりやの。
まあええわ。サスペンス濃い目で、楽しめる作品。
☆☆☆☆!

 

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