映画『ウインチェスターハウス:アメリカで最も呪われた屋敷』タイトル長っ!
増築し続けないと、死ぬ!
こんな人にオススメ!
- 幽霊屋敷ものが好き
- ドキッとさせらる映画が見たい
どんな映画?
実話を元にして作られたホラー映画。監督はホラーを得意とするすピリエッグ兄弟で、『デイブレイカー』『ジグソウ:ソウ・レガシー』を世に送り出している。
ホラー初出演のヘレン・ミレンに加えて、『ターミネーター:新起動 / ジェニシス』でジョン・コナー(T−3000)を演じたジェイソン・クラークが出演ている。2018年、アメリカとオーストラリアの合作。
▶︎▶︎▶︎ ウインチェスター銃を製造して、巨万の富を得た大富豪ウィンチェスター家。だが、主人と娘が相次いで亡くなると、それを銃で殺された亡霊の仕業だと、霊媒師に告げられたサラ・ウインチェスター(ヘレン・ミレン)は、その霊を沈めるために、24時間365日、屋敷を増築し、それが途絶えると、自分も霊に殺されると信じていた。
ウインチェスター社の幹部は、そんなヘレンに不審を抱き、精神鑑定を依頼して屋敷にやって来たのが、精神科医のエリック(ジェイソン ・クラーク)だった。
彼が到着すると、すぐに怪異現象が起こり始めた。
エリックは、幽霊と言うものを全く信じていなかったが、不思議な事が次々に彼を襲い始め、彼自身が、怪異現象の渦中の中に巻き込まれて行く……。
「ヘンリー!? 何をしてるの!」 「あいつが、来る……」
見所&解説
見所はズバリ、幽霊屋敷! と言いたいが…
ミイラ取りがミイラになる。
霊的なものを全く信じないエリックは、サラの精神状態がおかしいと当初考えていた。
ところが屋敷に滞在している内に、次々と不思議な事が起こり、その存在を確信してしまう。
幽霊話を映像化する際、それを見せるのか? 見せないのか? で作品の質が大きく変わってくる。
例えば『ヘルハウス』(1973)と言う映画がる。(『たたり』もそうだ)
この作品は、その姿を見せないで、「そこにいる」という演出をして、見事に観客を追い込んで行く、そんな怖さがあった。
この『ウインチェスターハウス』も初めはそうだった。
ところがすぐにその存在を見せる事で、この映画は「よくあるホラー映画」になって行く。
複雑に入り組んでいて、まるで迷路のようだと評される実際の屋敷だが、その大きさ、迷路感が表現されているとは、見ていて言い難い。
ただ、この映画を見ていて、好感が持てるところが二つありました。
一つは、ウインチェスター・ミステリー・ハウスと呼ばれ、実際にある屋敷の歴史が、ちゃんと史実に基づいて描かれている事。付け加えるなら、この屋敷の増築は、サラがなくなる38年間も続いた、という事だ。(全くもってクレイジーだ)
二つ目は、アメリカにおける銃社会へのアンチテーゼとして、見る事ができるところ。
銃は自身の身を守る事もできるが、同時に人を殺傷する道具でもある。
怨念を持った幽霊と言う姿で見せられた、銃の信者たちは、この映画を見て何を感じるのだろうか? そこに興味が生まれました。
○○○+○ エキストラボール
● 「幽霊屋敷映画」は結構ある。
一番有名なのが『シャイニング』だろう。他にも『たたり』『チェンジリング』(1980)『アザーズ』『13ゴースト』『ホーンティング』『月下の恋』と、すぐに思いつくだけでもこれだけある。
個人的には『チェンジリング』と『月下の恋』は隠れた名作だと思うが、自宅で見るには中々入手し難い映画、機会あればご覧あれ。
● 『シャイニング』はスタンリー・キューブリック監督作品が有名だが、その出来に満足のいかなかった原作者のスティーブン・キング、彼自身が制作と脚本をした、もう一つの『シャイニング』をご存知だろうか?
これは、テレビのミニシリーズとして制作され、4時間を超える大作になっています。
DVDを買って見たが、確かに長い分、原作に沿った作品に仕上がっていました。
こちらも出来が良く、興味がある人にはオススメです。
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