映画『プーと大人になった僕』 僕は、こう言う映画を伝えたい

2020年6月13日

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100エーカーの森を抜け出し、くまのプーさんがロンドンにやって来た!

   こんな人にオススメ!

  • 大人になった、すべての人に!

どんな映画?

A.A.ミルン原作「くまのプーさん」を元に、子供だったクリストファー・ロビンが大人になって、結婚、戦争を経験し、一人の娘の親となった生活を描く。
大人になったロビンとプーの再会は、見る者に、忘れていた何かを思い出させてくる。
ユアン・マクレガーがクリストファー・ロビンを演じた2018年のディズニー映画。

▶︎▶︎▶︎ 100エーカーの森で楽しく過ごしていたロビンは、寄宿学校に行くため、プーや仲間たちに別れを告げ、君たちのことは忘れないよと言って、旅立って行った。
時は流れ、ロビンは大人になって、旅行カバンの会社で忙しく働き、週末に家族で実家の田舎に行くはずだった旅行も、ロビンだけ仕事で行けなくなってしまった。
その事で、妻と娘の間に距離が出来てしまう。
一方、100エーカーの森では、プーを残して仲間が行方不明になっていた。
プーが、消えた仲間を探して木の幹にある扉を開けて中に入ると、一瞬でロビンのいるロンドンの公園に出てしまった。しかも、扉が消えて、帰るに帰れない。
途方に暮れていたプーは、そこで、業績不振の打開策を押し付けられ、悩んでいたロビンと再会する。
再会を喜んだのも束の間、大人になったロビンには、純粋だがドジなプーを邪魔者扱い、列車でプーを故郷の100エーカーの森に連れ戻そうとするが……。

「さよなら、プー……」

見所&解説

見所はズバリ、ロビンと自身が重ね合わさるところ

前半からすでに、涙を止めようがなかった。
何十年ぶりに会った親友のプーに、大人になったロビンは、自分の都合でプーを邪魔者扱い、仕事が進まないのもあって、嫌味を言ったり、邪険にしたり、もう自分は大人で、昔のように遊べないと、露骨に態度に表してしまう。
でもプーは、昔からちっとも変わらない純粋な心でロビンに接する。
でも、ロビンにはもう届いていなかった。

ここで、僕は大嫌いな自分自身と対峙することになってしまった。
と言うのも、人は歳を重ねていく過程で、失ってしまうものはたくさんある。
一般的な言葉だと、純粋さだとか、素直さだとか。
それが当たり前のことだと思っていた。
でも、この作品を見て、考えが変わる。
それは失ったり、無くしたんじゃない、ただ忘れているだけなんだ、と。

今日現在、ラグビーのワールドカップが開催され、日本の快進撃もあって、異常な盛り上がりを見せている。
そして、世界のメディアは、口を揃えて日本と言う開催国のおもてなしや、国民性を絶賛している。
とても嬉しいし、有り難いが、それはちょっと違うんだ、と思っている。
ラグビーと言うスポーツは知っていた。
日本でも高校ラグビーや大学選手権は有名だ。
だが、実のところ、日本においてラグビーと言うスポーツの認知度は、サッカーや野球と違って低かった。
ところが、ワールドカップ開催国となり、連日ラグビーの試合やニュースを見たら、誰もがラグビーの素晴らしさを理解するようになって来た。
肉体を酷使して、自分を犠牲にボールを繋ぐ姿は感動ものだ!
一人はチームの為に、チームは一人の為に、と言う精神を目の当たりにして、我々日本人が忘れかけていた魂を揺さぶられたのだ!
その結果が、遠くから来た来訪者の為に、真のスポーツマンの為に、日本人は行動を起こしているんだ。
サッカーも好きでよく見る。
世界には、日本人の自分がしたら恥ずかしいと思う行為、シミュレーションだったり、時間稼ぎの痛がりをアピールしてみたり、審判に文句を言う、相手に暴言を吐く、日本のチームはまずしない事を平気でする選手が結構いる。
サッカーって、そんなものだと思って見ていた自分があった。
ラグビーには微塵もない!
正々堂々と闘う姿に、日本人の心が打たれるのは当然なのだ。
忘れかけていた大和魂、日本人の心意気が、日本中で復活している、そう思えて仕方がないのだ。
日本人のおもてなしに感謝してくれる各国のラグビー・ファンに、こちらこそありがとうと言いたい。

つい熱くなってしまった……。
話を戻そう。

「くまのプーさん」の中で、「何もしないことをする」と言うワードがあって、人それぞれの解釈があり、他人様のブログを読んでいても楽しくなる。
哲学的に捉えたり、意味がわからんとボヤいていたり。
「何もしない」をするんだから、休憩じゃないのか、と単純な僕は思ってしまう。
「何もしないことをする」には続きがあって、「何もしない事が、最高の事に繋がるんだ」
この映画の後半で、ロビンが言っていたではないか。
何もしなくなった人は旅行に行くと。
何かにつまずいたり、行き詰まった時は、何もしないで休む。
そして、考えたり、感じた事を次の行動に繋げたら、何かしら、結果が付いて来る、そう解釈しておきたい。

ええ? お前はいつも、何もしていないだろって?
「…………」

○○○+○ エキストラボール

● 「くまのプーさん」の原作者、A.A.ミルンが書いた、推理小説があるのを知っておられるだろうか?
「赤い館の秘密」と言うタイトルで、ミステリーに凝っていた高校時代に読んだ事があります。
当たり前ですが、「プーさん」とは全く違って、本気のミステリーになっています。
横溝正史が、金田一耕助のモデルにした、アントニー・ギリンガムと言う素人探偵が活躍します。興味がある人は、一度読んでみては、いかがでしょうか。


 

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ファンタジー

Posted by rockaria