『ビブリア古書堂の事件手帖』 犯人当ては、意外と簡単です!?

むかし読んだ、ミステリーのような感じがする映画!

   こんな人にオススメ!

  • 殺人のないミステリーが見たい
  • 本が好き
  • 本屋さんが好き
  • 舞台の鎌倉が好き

どんな映画?

三上延のベストセラー小説を映画化した2018年のミステリー映画。
本好きにはたまらない、古書店を舞台にしたミステリーだが、原作を愛する男子諸君からは、栞子を演じた黒木華に、賛否があったようだ。
これは本に描かれたイラストレーションの影響もあると思うが、テレビ版で栞子を演じた剛力彩芽のショートヘアよりは個人的に良かったと思う。
物語の中に、大輔の祖母の昔のラブ・ストーリーがインサートされている、メタ・フィクションになっている。こちらには、東出昌大と夏帆が出演している。
本に関する謎を解く能力、優れた知識を見るのが面白いが、犯人探しにおいては、誰もが指摘するように、ミステリーとしては、登場人物の少なさが致命的かも知れない。

▶︎▶︎▶︎ 五浦大輔(野村周平)の祖母が亡くなり、遺品を整理していると、大輔が小さい頃、勝手に見てトラウマになるほど祖母に怒られた、夏目漱石の「それから」が目にとまる。
興味を持ち本を開くと、「夏目漱石」と言うサインがしてあった。
本物かどうか、この本が売られていたと思われるビブリア古書堂に持って持って行くと、そこには、本に関する驚異的な知識を持つ、店主の栞子(黒木華)がいて、大輔はその店でアルバイトをする事に。
だが、栞子には、誰にも言えない秘密があった。
所有している太宰治の「晩年」をめぐり、命の危険が迫っていたのだ……。

見所&解説

見所はズバリ、古書店のムードと、本に関するエピソード!

犯人を探すと言う意味において、この作品はミステリーとしては、登場人物が少なすぎる、この意見に反対する人は少ないでしょう。
でも、この映画はただ犯人を探すだけのミステリーじゃない事は、原作ファンなら周知のことだろう。
本にまつわる逸話、謎を解き、そこから人間模様まで解いて見せる推理は、犯罪の動機から、犯人の心の闇まで、白日の下にさらしてしまうのだ。
後半、確かに無駄なアクションもある。ミニ・バイクと自動車のカー・チェイスがそうだ。
もうちょっと見せ方があったのでは? などと思ってしまった。

また、栞子は命を狙われているのに、あるいは、店が放火されたりと、一歩間違えば死んでいたかも知れないのに、警察には一切通報しないなんて、どう言うこと? そう思いませんでした?
僕はこう思いました。
これって、自分たちだけで事件を解決しようとする、昔の小説のような作り方をしているのかなって。
ミステリーに限らず、周りで起こった事件や不思議な出来事、それを数人の仲間で解決する、と言うような。
そう考えると、これも「アリ」かな、なんて思います。

だって、映画の楽しみ方って、色々あると思うんですよね。
ロケーションの素晴らしさとか、演出の緻密さとか、俳優の魅力、いい音楽との出会い、知らない世界の物語、等々。
この映画は、本の奥深い世界へと、見た者を誘ってくれると思います。

○○○+○ エキストラボール

● この映画は、原作の第1巻、第一話「夏目漱石『漱石全集・新書版』」と、第四話「太宰治『晩年』」を足した物語になっている。
● 五浦大輔が乗ってるクロスバイクの自転車、TOKYO BIKEだな。
● 全七巻からなる「ビブリア古書堂の事件手帖」小説。
個人的は長編となる第四巻の「江戸川乱歩」が好き。


 

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