『ジャッカルの日』 暗殺者・緻密な仕事・凄すぎる!

ターゲットに近付く暗殺者、それを阻止しようと国を挙げて追う警察、こんなサスペンス映画は見たことない!

   こんな人にオススメ!

  • プロフェッショナルな仕事をする暗殺者が見たい
  • 息詰まる警察と犯人の攻防が見たい
  • ドキュメンタリーのような大統領暗殺計画が見たい

どんな映画?

フレデリック・フォーサイスのベストセラー小説を、フレッド・ジンネマン監督が映画化した1973年の作品。
まるでドキュメントか再現フィルムを見ているような、フィクションに史実を取り入れたサスペンスの傑作。

▶︎▶︎▶︎ フランスのド・ゴール大統領暗殺を企んだ秘密組織OASが、コードネーム・ジャッカルと言うプロの暗殺者を雇う。
その動きを察知したフランスは、ルベル警部を中心にジャッカルを追いかけるが、一歩先を行くジャッカルに翻弄される。
やがド・ゴール大統領が群衆の前に姿を現し、ジャッカルは大統領の頭に狙いを定めた……。


「この銃は芸術品だな」

見所&解説

見所はズバリ、殺し屋ジャッカルの冷静な動きだ!

アメリカのケネディ大統領が暗殺された時、次はフランスのド・ゴールだとメディアでは囁かれました。
実際、この人ほど暗殺されかけた大統領もいないでしょう。
何故なら、この物語でも登場する武装テロ組織のO.A.Sは実在し、その力で大統領になったド・ゴールが、そのテロ組織をすべて排除、つまり彼らを裏切ってしまったのだ。

オープニングのクレジットの文字が黒く、不気味な感じで始まる。
ド・ゴール大統領は数台の車(シトロエン!)を引き連れ、地方の空港へ向かうが、途中、激しい銃撃に見舞われる。
が、車の窓ガラスこそ割れたが、奇跡的に死傷者ゼロと言う展開で幕をあける。
これは実話で、この後からがフィクションになる。

この一件でO.A.Sの幹部が処刑され、手薄になった組織は外部から暗殺者を雇うことになる。
その筆頭に選ばれたのが、実績のある、コードネーム・ジャッカルと言うイギリス人だった。
ジャッカルの要求する金額が法外だったため、テロ組織は銀行など数カ所を襲って資金を調達する姿が涙ぐましい。(笑)
この映画は、プロの殺し屋が、一体どんな方法で暗殺を実行するのかを、ドキュメンタリー・タッチで克明に、そして鮮明に見せる。
オーダーメイドのライフルやパスポート、免許証の偽造、他人に成り済ます変装や車の改造・偽造、暗殺の実行場所の選定など、どれも抜かりがない。
なかでも、スイカを人の頭に見立てて、ライフルの照準値をドライバーで少しづつ合わせていくシーン、男子諸君なら、みんなシビレること、間違いない。

だが、予期せぬ事態もジャッカルには起こるが、その時の危機管理の凄さは素晴らしい。
どれを取っても超一流の殺し屋、観客はジャッカルの有能さに目を奪われる。

一方で、そのジャッカルを国家レベルで追う執念の刑事がいる。
叩き上げの匂いがプンプンするルベル警視だ。
当たり前の話だが、インターネットの無い時代、情報は常に後手後手で、追い詰めながらも、あと一歩の所で逃してしまう。
実はここに、この映画を面白くしている要素がある。
それは「鬼ごっこ」だ。
捕まりそうで捕まらない、このハラハラドキドキ感は鬼ごっこそのモノなのだ。
それは、パリ解放式典に出るド・ゴール大統領を狙う大団円まで続き、観客は全く目が離せない。
映画史に燦然と輝く、いや輝き続けるサスペンスの名作なのだ!

○○○+○ エキストラボール

● ジャッカルが初めてO.A.Sの幹部が待っているウィーンのホテルへ向かうシーン。
入る直前に観覧車が見えるが、実はこれ、『第三の男』で、オーソン・ウェルズとジェゼフ・コットンが対峙する、あの有名な観覧車なのだ。

● 監督のF.ジンネマンは、孤独の男を描く時に、最高の演出を見せる。
西部劇の『真昼の決闘』がそうであったように、この映画も、ジャッカルと言う一人の男にスポットライトを当て、最高のサスペンスを生み出している。


 

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