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「映画の観方が変わる!」──『仕事と人生に効く教養としての映画』読書レビュー

この記事は約3分で読めます。

仕事にも人生にも効くとは?「映画の観方」が変わる一冊

どーも、ロッカリアです。
少し前に発売された本になりますが、最近買ったのでご紹介します。

映画は娯楽か、それとも教養か——。
もちろん、どちらでもいい。
けれど、伊藤弘了さんの『仕事と人生に効く教養としての映画』を読むと、「教養としての映画」の力を、思わず考え、見直したくなります。

本書は、タイトルの通り、映画を“教養”として捉えた一冊。
でも堅苦しさはなく、読みやすい語り口で、誰でも知っているような作品(『トイ・ストーリー』『東京物語』『裏窓』など)を例に挙げながら、「映画をどう観るか」「そこから何を読み取るか」をていねいに案内してくれます。

印象的なのは、映画を観るという行為が、じつは“他者の目線を想像する訓練”になっている、と言う指摘だ。
自分とはまったく違う価値観を持つ登場人物、文化や社会背景の異なる物語。
そう言ったものに触れ続けることで、「自分の当たり前が、他人にとっては非常識かもしれない」と気づけるようになる。

これって、じつは仕事の現場でも重要な視点だ、と気付かせてくれます。
チームで何かを進める時、他人の意見を理解し、すれ違いを避けるための“対話力”や“想像力”は、まさに教養として役立つ、はず。

さて、難しい話はここまで

この本を、映画的娯楽の本として読めば、例えば、小津安二郎の『東京物語』の演出を、分かりやすく解説していたり、我らがヒッチ先生の『裏窓』の、裏切りの演出方法を提示してくれていたりします。(僕の解釈とは、ちょっと違いますが。ヒッチ先生の映画に関しては、僕はうるさいですよw)
また、巻末のは、「必見!! 世界と日本の名作映画111選」と言う付録(?)が付いています。

その裏表紙には、「映画鑑賞ノート」も付いています。

まとめ。

その他にも、撮影方法の解説、映画ソフトの媒体の変遷(ビデオ→LD→DVD→ブルーレイ)や、古い映画から生き延びた名作の理由、ハリウッド誕生秘話、倍速で映画を見る人の事など、多義に渡って解説してくれています。

ビギナーの映画ファンの人には、少し難しいかも知れませんが、これから映画に詳しくなろうと思うなら、頑張って読む価値があると思います。

ゴールデンウィーク中に、頑張ってトライトライするのも、良いかも知れませんね。

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仕事と人生に効く教養としての映画 単行本(ソフトカバー) – 2021/7/28(Amazon)

●プロローグより
本書の内容は、映画が好きな人はもちろん、ビジネスパーソンや実業家、あるいは 何かを成し遂げて人生をより充実したものにしたいと考えるすべての人の役に立つと 自負しています。
これまでたくさんの映画に触れてきた人にさらなる学びや気づきをもたらすと同時に、これから本格的に見始めようとする人の手元に置いてもらえるような「映画のテキスト」を目指しました。
大学の講義を受けているような気持ちで、でも変に身構えることなく気楽に読み進めてみてください。
(Amazonのホームページより)

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