映画『ビートルジュース ビートルジュース』ホラーでコメディで、実は純愛物語!?

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ティム・バートンは「愛と憎しみ、喜びと悲しみ」を一度に表現する天才!

どーも、ロッカリアです。
本年もよろしくお願いします。
鑑賞した作品が溜まっているので、今年こそは、なんとか更新頻度を上げて、頑張りたいと思います!(と、いつも思っています…)
本日ガイドする映画は、『ビートルジュース』(1988)の続編です。
主なキャストは前作から引き継がれていて、前作から35年後の世界が描かれています。

・ホラー・コメディが好き
・異世界をのぞいてみたい
・ティム・バートンの世界観が好き

1988年に公開され大ヒットした『ビートルジュース』の続編。
スタッフ・出演者は前作とほぼ一緒だが、新たにウイレム・デフォー、モニカ・ベルッチが加わって作品を盛り上げてりいる。
主役のマイケル・キートンは、特殊メイクで実年齢が分からないが、一作目の時に、16歳だったウィノナ・ライダーは、現在50歳を超えているのに、相変わらずの美しさだ。
それにしても、注目は、ビートルジュースの元妻役を演じたモニカ・ベルッチ。
とにかく怖い……。

▶︎▶︎▶︎ おじいちゃん(リディアのとっては父親)の葬儀に出席するために、霊媒師のリディア(ウィノナ・ライダー)は、学生寮にいる一人娘のアストリッド(ジェナ・オルテガ)と、世間から、通称ゴーストハウスと呼ばれている実家に帰って来た。
リディアはすでに有名な霊媒師で、テレビにも出演しており、そのプロデューサーが、こともあろうに、お通夜の席で、リディアとの結婚を発表してしまう。
そして、結婚を渋るリディアのトラウマを解消させようと、例の言葉、「ビートルジュース」の名を3回言葉にしてしまい、ビートルジュースが現在に蘇ってしまう。
それと入れ替わるように、ハロウィンの夜、仲良くなったボーイフレンドに連れられ、娘のリディアは霊界に行ってしまう。
蘇ったビートルジュースは、霊界で元の嫁に追われていて、絶対霊界には戻りたくない。
しかし、どうしても霊界に行くと言うリディアとの結婚に向けて、仕方なく彼女の言う事を聞き、娘を助けに霊界に戻るが……。

ティム・バートン監督の演出が凄い!

ただ見ているだけで、華麗にして、怖い世界を冒険する事が出来ます。
Netflixの「ウェンズデー」で出演した、娘役のジュナ・オルテガは、どこか怪しい雰囲気を持っていて、この作品にはピッタリ。
そして、注目に値するのは、演技派俳優のウィレム・デフォーの存在だ。
元俳優という設定の刑事役で、リアリズムを追求している姿が、実際のデフォーとかぶって見える気がします。(これが演出と言うのだから、ティムは本当に凄い)
彼の演技は抜群で、この作品においても、ハマっています。

もう一人の立役者が、モニカ・ベルッチの存在。
彼女は全く真逆で、そこに居るだけで、メチャメチャ怖い存在だ。(本当に怖い!)

今回の見所は、35年の時を超え、今度はどんな騒動を巻き起こすのか、と言う事だと思いますが、前作を凌ぐ騒動が起こります。
僕的には、この続編の方が、一作目より面白く、楽しめました。

単純にホラー・コメディでは無い

今回、三者三様の恋愛模様が描かれています。
そのどれもが、純愛であり、そこに憎しみと哀しみ、喜びが混在しています。
ティム・バートンは、どの作品にも、愛だけじゃない、悲しみだけじゃ無い、憎しみだけじゃない演出がしてあって、単純な人間模様で終わる事はありません。
ビートルジュースは、前作ではリディアと結婚し、人間界に戻ると言う邪悪な計画があったけど、35年の歳月を経ても、リディアをずっと思っていたなんて、なんと一途なんでしょう。(ちょと感動)

これは、ビートルジュースの元妻、ドロレスにも言えるし、娘のアスリッドにも言えます。
また、ラストの方では、リディアの死んだ元夫への愛も、描かれています。
つまり、本作はホラーコメディの王道を行きながら、一人ひとりの愛の物語を、作品に反映することに成功した、ラブストーリーだと思うのです。

ここは見逃すな!

ティム・バートンのイマジネーションによって作り出された霊界、面白くも怖い世界観。
この魔界の異世界感は、見る者の想像力を刺激してくれます。
この世界に住む住人たちにも注目して下さい。
なんと、ヘンテコリンなんでしょうか。

また「ソウルトレイン」と言う列車に乗って、あの世に行くシーンは必見。
70〜80年代に日本でもオンエアされた同名の番組「ソウルトレイン」を、ここで再現してしまっています。
オールドファンには、懐かしさ、しかありません!

さあ、あなたも、この「えげつない世界の、美しい物語」の世界を覗いてみませんか!


おじいちゃんの葬儀でのシーン。
一作目では、出演者がノリノリで、口が勝手に歌い出し、作品の中でも強い印象を残したのが、名曲の「バナナ・ボート」
この葬儀のシーンでも流れます。
「葬儀でバナナ・ボート? ちょっとふざけ過ぎじゃないか、ティム・バートン?」と思われた人。
僕は、このシーンで熱いものが込み上げて来ました。
と言うのも、この「バナナ・ボート」を大ヒットさせたシンガーのハリー・ベラフォンテ。
あの「we are the world」にも出演していた大物歌手ですが、その彼は、2023年に逝去されたのです。(96歳)
その事を知っていた人が聞けば、葬儀で流れるあの「バナナ・ボート」は、鎮魂歌のように聞こえたはずです。(少なくとも僕にはそう聞こえました)

ただ映画と言う商品、パッケージを作るだけの監督とは違い、全ての演出に意味を見出せるティム・バートン。
だからかの作品は、いつも僕の心に爪痕を残して行くのです。

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Posted by rockaria