映画『栄光のル・マン』 物語はない、そこにあるのはドライバーの魂だけだ!

2022年8月16日

どーも、ロッカリアです。
今日ご紹介する映画は、ドキュメンタリー・タッチの匂いがプンプンする作品です。
物語と言うには、あまりにも起伏がないドラマですが、だからこその、見所を紹介したいと思います

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栄光を賭けてマシンが飛ぶ! スピードが爆発する!
世紀の感動ともに燃え上がる華麗な男のロマン!
(当時のキャッチコピー)

・クルマが好きな人
・レース、「ル・マン」に興味がある
・スティーブ・マックィーンが好き

どんな映画?

1971年に、スティーブ・マックィーンを主演に、ル・マン24時間レースを描いた作品。
ストーリーと呼ばれる、手の込んだものはないが、それが逆に、ドキュメンタリー映画のような仕上がりになっています。

▶︎▶︎▶︎ フランス、ル・マンで開催される24時間の耐久レース。
前回のレースで事故を起こし、相手のドライバーが死んでしまい、自身もケガをしたマイケル(S・マックィーン)は、1年ぶりにレースに帰ってきた。
だが、そこには、死んだレーサーの妻も姿を現し、マイケルは複雑な思いを抱きながらも、24時間レースは冷徹に幕を開ける……。

見所&解説

女性でも、クルマやレースに興味がある人には問題ないと思う。
でも、クルマなんかに興味がない!と言う人には、男子も含めてオススメできない部分があります。
と言うのも、何回も言っていますが、物語らしい物語って、あんまりないんです。

ちょっとネタバレ?(↓)
レース前日から始まる、事故で死んだレーサーの妻が来ている、マックィーンはちょっと複雑な思い、レースが始まる、チームは検討する、マックィーンは事故でリタイヤする、しかしまたレースに戻る、レースが終わる……。

だから、見所って、ホント、レース・シーンしかないと言っても過言じゃないんです。
あえて言うなら、スティーブ・マックィーンと言う俳優を、カメラが追ったドキュメンタリー映画としてみてもおかしくないし、モキュメンタリー作品として捉えても成立する、そんな仕上がりなんです、(この映画を見た人なら分かってもらえると思います)
言い換えるなら、マックィーンのファンにはたまらない映画、とも言えるんです。

ただ、レース・シーンはももちろん本物のレース・カーが走るし、スピード感や事故のシーンも、CGでは出せない迫力あるシーンになっていて、見所がない、と言うこともありません。

さらに、ミッシェル・ルグランのサウンドトラックは、全編に哀愁を漂わせ、作品を確実にワンランク・アップさせているんです。

オールドファンは放っておいて(笑)、若い世代の人には、昔はこんな映画もあったんだなぁ……的な見方が良いのかも知れません。
そして、マックィーンの渋さに気付いた人が、一人でも多く、彼のファンになってくれれば、僕にとって、そんな素敵なことはありません。

あくまで個人の感想です

レーサーに扮したキャストが、ヘルメットを脱ぐシーンで、メイク担当が顔に水を吹きかける。
するとマックィーンは、「No! No!」と言って、ヘルメットを被り、コースを2周回って帰ってくる。
そしてヘルメットを脱ぐと、「本物の汗をかいて来た。メイクじゃ顔に浮き出た、血管は表現できないだろう?」と言ってのけた。(く〜、かっちょいい!)
彼がいかに、プロの俳優として、リアリティを追求したか、それが分かるエピソードではないでしょうか。(凄い)

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アクション

Posted by rockaria