映画『ホット・ロック』泥棒映画はお好き?
どーも、ロッカリアです。
今日の作品は、ニューヨークを舞台に、宝石を盗む泥棒の話ですが、原作がドナルド・E. ウエストレイクとあって、一筋縄では行きません。
さて、どんな結末が待っているんでしょうか!(と言ってもネタバレはしませんが…)
ニューヨーク《黄金の腕ビッグ4》(当時のキャッチコピー)
・泥棒映画は好きだ
・ハラハラ・ドキドキしたい
・古いニューヨークの街が見たい
どんな映画?
名作『ブリット』の監督ピーター・イエーツが、ロバート・レッドフォードを主役に制作された1972年の犯罪映画。
博物館・刑務所・警察署、そして銀行へ、一つの宝石〈サハリの石〉を巡ってドタバタする、コメディ・タッチの作品です。
ドナルド・E・ウェストレイクの考え出した主人公、盗みの天才ドートマンダーは、四人の仲間と奇妙な作戦で、ニューヨークを駆けずり回る。
宝石をめぐってドタバタする映画と言えば、真っ先に『ピンクパンサー』シリーズを思い浮かべますが、本作はあそこまでコメディ色が強くありません。
どちらかと言うと、真面目なのに面白い、と言った感じです。
この泥棒映画、結末まで目が離せませんよ。
▶︎▶︎▶︎ 刑務所から出所したドートマンダー(ロバート・レッドフォード)は、すぐにアフリカの某国大使、ドクター・アミューサから、祖国の宝石〈サハラの石〉を、ブルックリン博物館から盗んで欲しいと依頼を受ける。
早速仲間を集め、宝石を奪うが、一人が捕まってしまい、宝石を隠すために飲み込んでしまう。
その仲間を助けようと、今度は刑務所に侵入するが……。
見所&解説
泥棒映画の見所は、侵入と脱出と作戦
まず最初の見所は、ブルックリン博物館から宝石を盗むシーン。
今見ても、ハラハラ・ドキドキ、そしてイライラします。
ここの演出は、緊張感の中にもユーモラスなタッチがあって、さすがピーター・イエーツ監督と感心させられます。
この、ブルックリン博物館もそうですが、意表を突く作戦、侵入、そして脱出をするわけですが、この「侵入=脱出」の緊張感は、捕まった仲間を助けに行く刑務所でも、ある事情で行く警察署でも、そして最後の銀行のシーン全てで、この「侵入=脱出」の緊張感が楽しめます。
アフガニスタン・バナナスタンド?
さて、謎の呪文(催眠術をかけるきっかけの言葉)が最後の方に出て来るんですが、なぜアフガニスタン・バナナスタンドと言う言葉なのか、今になっても謎です。
この、全く意味が分からない言葉遊びが、ドートマンダー作品の一つのスタイル、この映画には似合ってます。
2001年に消滅した〈ワールド・トレード・センター〉
あの9.11テロで無くなってしまったWTC。
この映画では、そのWTCの建設中の姿を見ることが出来ます。
感慨深いのは、長らくアメリカ経済の象徴であったWTC、この映画が1972年の作品で、翌年に1973年のオープン。
とすると、たった28年しか存在しなかった、と言う事実に、少し驚いてしまいました。
そのツインビルの存在感は、圧倒的でしたし、『キングコング』(1976)でのクライマックス・シーンは特に印象深かった。
さらに、『インデペンデンス・デイ』や、ウディ・アレンの映画、その他ニューヨークを舞台にした作品に、必ずニューヨークのシンボルとして映り込んでいました。
28年……、改めて、短い存在だったと、ニューヨーク(映画)が好きな僕は、寂しくなってしまいます。
(当たり前ですが、2002年以降の映画に、WTCがない風景にも寂しさを感じます)
『黄金の七人』シリーズ、『トプカピ』『オーシャンズ11』などなど、泥棒映画を集めてみました。
個人的には、『黄金の七人』や『おしゃれ泥棒』『華麗なる賭け』が好きです!
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