映画『シャレード』オールド・ファンも見逃している?ココに注目!

ロッカリア
どーも、ロッカリアです。
この作品は、名作として名高いため、何度も繰り返し見てきた映画ファンも多いでしょう。
今日は、そんなスレたファン(?)の人に、新しい発見を提示する、挑戦的な解説(w)になっています。
もちろん、未見の人にもちゃんと解説しているので、楽しいんで行ってください

映画『シャレード』予告編(字幕なし)

『シャレード』とは謎解きのこと。あなたは解ける?

   こんな人にオススメ!

  • ユーモアたっぷりのミステリーが好き
  • オードリー・ヘプバーンが好き
  • 見たことがない人
  • もう何回も見た…と言うオールドファン

どんな映画?

『雨に唄えば』『くたばれ!ヤンキース』『パリの恋人』等々で監督を務めた名匠スタンリー・ドーネンの、1963年、アメリカ映画。
ロマンティック・サスペンスと称された本作だが、撮影前には、オードリーの相手がケーリー・グラントでは、年齢差があり過ぎると言われた。
が、そこは名優、仕上がった作品を見ると、他に誰が務まった? と思わせるほどの素晴らしい演技で応えている。
今回視聴したのは、NHK-BSプレミアでオンエアされたもので、全体にリマスタリングの恩恵を受け、映像だけじゃなく、音質も向上していました。

▶︎▶︎▶︎ 離婚を決意してバカンスから帰宅したレジーナ(オードリー)は、何ひとつ無い、空っぽの部屋を見て、何が起こったのか分からなかった。
そこに警部が現れ、夫のランパートが殺されたことを知らされる。
夫は生前に、全ての家財をオークションに出展して、お金に換えてしまったのだ。
葬儀の日、弔問に訪れた3人の男たちは、ランパートの死体が本物かどうか、確かめに来たようだった。
やがて、その男たちから、我々から奪った25万ドルを返せと脅されるが、レジーナには心当たりがない。
途方に暮れていると、バカンスで知り合った男、ピーター(ケーリー・グラント)が、力になると現れたが、そんな彼もどこか怪しい。
消えた25万ドルに、全く身に覚えがないレジーナだが、危険はすぐそこに迫っていた……。

見所&解説

まだ見た事がない、と言う人へ(オールドファンは、飛ばし読みして結構ですよ)

『ローマの休日』で、世界の映画ファンをノックアウトしたオードリー・ヘプバーン、彼女が出演しているだけでも必見ですが、それに加えて、ヒッチコック作品で、常にいい味を出して、欠かせない存在のケーリー・グラントが、この作品でも魅力を発揮しています。
それだけじゃありません、他の共演者も超凄いんです。

悪党ペンソロー役のジェームズ・コバーン
『大脱走』『荒野の七人』で注目されて以降、『電撃フリント・シリーズ』を始め、『夕陽のギャングたち』『黄金の指』
『スカイ・ライダーズ』『大いなる決闘』『ミッドウェイ』『戦争のはらわた』等々、主演・出演作には事欠かない。
また、ブルース・リーの門下生としても有名で、リーの葬儀の時に棺を担いでいたのも印象深い。

鍵爪の悪党、スコビー役のジョージ・ケネディ
『大空港』『エアポート’75』等のエアポート・シリーズで、脇役ながら、その存在感は抜群で、『サンダーボルト』『アイガー・サンクション』でクリント・イーストウッドと共演したり、『ナイル殺人事件』『大地震』という大作から、角川映画にも出演、『人間の証明』『復活の日』でも名脇役ぶりを発揮して、日本でもファンが多い俳優さんです。

大使館の男、バーソロミュー役のウォルター・マッソー
基本的にコメディ役者だが、とぼけた演技が魅力、ペーソスな感じも上手い役者さん。
1970年代にはアクション映画にも出演、その存在感は抜群で、『突破口!』『マシンガン・パニック』『サブウェイ・パニック』などは必見、愛されキャラの俳優さんだ。

この豪華なメンバーが、消えた25万ドルの行方を追って右往左往するのだから、つまらん訳がありません!
未見の人は、ぜひ見て下さい。

オールドファンの皆様、この映画のこんな事、知ってました?(ネタバレあり)

お待たせしました。
ここからは、もう何度も見たよ、今更お前の講釈なんぞ聞きたくないわ! と言うスレたファンの人にお贈りします。
ネタバレを含んでいるので、未見の人は気を付けて下さい。

知ってた? その1

実は最初の方に仕掛けがありました。
映画が始まって約8分ぐらいの所、オードリーがタクシーで自宅に帰ってくるシーン。
友人の息子ジャンとの会話で、ジャンが、「アメリカに帰ってたら、手紙をくれ」と言う。
オードリーは、「どうせ切手が目当てでしょ」と返事する。
そう、謎を解くヒントは、すでに冒頭で仕掛けられていたんです、知ってた?

知ってた? その2

これはリマスタリングされた作品だけかも知れないが、せっかくなので書いちゃいます。
ケーリーとオードリーが、遊覧船の上で会話するシーン。
流れる背景は合成で、二人はセットで組まれた船の上で撮影。
セーヌ川なので、橋をいくつか潜るシーンがありますが、その橋を通過する時に、二人の会話にちゃんとエコーがかかるんです!(かなり大袈裟に反響)
今まであまり気にしなかったけど、リマスタリング効果によって、より鮮明になっているとは言え、みんな知ってた?

知ってた? その3

オードリーが警察署へ行くシーン。
グランピエール警部が、夫の旅行鞄を見せる。
その時に、オードリーに向かって「タバコを吸ってもいいか?」と尋ねると、オードリーは首を横に振って断る。
しばらくして、もう一度タバコを手にしようとするが、オードリーの刺さるような視線に気付き、警部はあきらめる。
ところが、次のシーンに場面転換した瞬間、オードリーが自宅にいて、いきなりタバコを吹かしている!
え? 矛盾しているのか、或いはレジーナの性格の悪さを表しているのか? 知ってた?

知ってた? その4

ケーリーが、ジョージ・ケネディとホテルの4階部分(42号室なのでおそらく4階)の屋根で争うシーン。
ま、これはオールドファンならピンと来た人もいるかも知れませんが、完全に、ヒッチコックの『めまい』にオマージュを捧げたシーンになっていますよね。
知ってるかも……。

知ってた? その5

オードリーとケーリーが公園で待ち合わせするシーン。

小さな遊園地のようになっていて、メリーゴーラウンドが音楽に合わせてゆっくりと回転している。
その音楽に注目だ。
普通は、みんなによく知られているスタンダードな音楽を流していると思うけど、なんとこの映画では、『シャレード』のメイン・テーマを使っている。
普通はそんな曲、誰も知らないと思うが、知ってた?

知ってた? その6

ウォルター・マッソーとオードリーがレストランで会話するシーン。
彼女がウォルターにタバコを貰おうとすると、彼は、「一体いくらすると思ってるんだ…」と呆れる。
何気ない会話だが、よく考えると、日本でタバコが急激に高くなったのは、ほんの15年ほど前からで、フランスではこんな時代(1963年)からすでに高かったのか、と思わせるシーンだ、知ってた?

知ってた? その7

さて、これは僕がこの『シャレード』を見る度に、とても疑問に思えてくる部分だ。
と言うのも、なんの説明もないので、僕以外の人は、そんなことは当たり前だと、すでに承知しているのかな、と思ってしまうことだ。
それは、ナチス・ドイツから奪ったゴールドのことだ。
最初、家財をオークションに出し、25万ドルを得たことが提示されるが、悪党たちは、そのマネーを返せと言っている。
だが、実際に無くなったのはゴールドなのだ。
と言うことは、当然のことながら、25万ドルのゴールドを奪った夫のランパートは、それをマネーに換え、それで家財(説明がないが、家も入っている?)を買って、それをオークションでまた25万ドルのマネーに戻し、それを今度は切手に換えた、と言うことになる。
この説明がないので、ちょっと疑問に思った人もいるんじゃないかな。

ちなみに、当時の25万ドルを現在の価値に換算するといくらになるか知ってる?
当時のレートは1ドル=¥360。
250,000×360円=9千万円。
だが、1960年頃の物価指数は、現在の1/4~1/5なので、それを考慮すると、1/4として、
¥360×4=¥1440となるので、
250,000ドル×1,440円=3億6千万の価値になります。
知ってた?

もちろん、こんな説明は、前から知ってるぞ、と言う強者の映画ファンも多くいるとは思います。
僕自身、自慢げに語っていますが、僕自身が、映画を見る度に、新しい発見があって、それを見つけるのが嬉しいし、楽しいので、つい自慢したくなる、と言うよりは、誰かに伝えたくては……と、思っちゃうんです。
皆さんも、何か知っている事があったら、コメントで気軽に教えて下さいな。
みんなで映画を楽しく、盛り上げましょう。

さて、本日は長文になったので、「ヒッチ先生の談話室」はお休みします。

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