映画『K -20:怪人二十面相・伝』 違う! 俺は二十面相じゃない!

2020年6月13日

スポンサーリンク

怪人二十面相は一体誰だ!?

   こんな人にオススメ!

  • 乱歩の二十面相が好きだ
  • 歴史改変のレトロな日本が見たい
  • 名探偵、明智小五郎に憧れた
  • テスラ装置に興味がある

どんな映画?

テレビでは、乱歩や横溝作品の演出や脚本を多く手掛けた佐藤嗣麻子が、2008年に監督した作品。
第二次世界大戦が起こらなかった、パラレルワールド帝都(東京)を舞台に、パルクールを駆使して、街中を駆け巡るアクションが素晴らしい。
また、華族制度によって、金持ちと貧困の格差社会の問題にも取り組んでいる。
設定良し、物語良し、俳優良し、CGの使い方もGOOD!
何度観ても飽きない、アクション映画だ。

▶︎▶︎▶︎ 戦争が回避された昭和二十四年の帝都。
サーカスの花形スター、遠藤平吉(金城武)は、雑誌記者の殿村(加賀丈史)から、財閥の令嬢、葉子(松たか子)と名探偵明智小五郎(仲村トオル)の結納の儀を、写真に撮ってくれと依頼される。
当日、高層ビルの最上階から、撮影しようとカメラのシャッターを押した瞬間、下層の方で爆発が起こり、警備に付いていた軍警に見つかってしまう。
テスラ装置を奪うと予告していた二十面相に、平吉が間違えられ、彼の運命が大きく変わり始めた……。

「平吉さ〜ん! 笑って〜〜!」

見所&解説

見所はズバリ、パルクールを駆使したアクション!

レトロな景色、スチームパンクの匂い、歴史が変わったパラレルワールドの帝都・東京を舞台に、二十面相に間違えられたサーカス団のスター、遠藤平吉がパルクールを駆使してアクションを繰り広げる。
パルクールとは、元々フランス軍が兵士の訓練用に、飛んだり跳ねたり走ったり、肉体だけを頼りに鍛えるプログラムで、若者がそれをストリートで展開した事から注目を集め、今やスポーツとして認識されている。
この映画が面白いのは、もちろん、江戸川乱歩が想像した怪人二十面相の魅力が大きい。
変装、犯罪の予告状、そして謎に包まれた素顔と、興味は尽きない。
その二十面相に間違えられたのが金城武、それをサポートするのが、令嬢役の松たか子。
この二人のコンビネーションが良い。まるで凸凹コンビだ。
最後の方には、二十面相じゃなくて、ネズミ小僧っぽくなって行くのも愛嬌か。

二時間を超える大作だが、だれることが無い。
未見の人は、ぜひ観て下さい。

ヒッチ先生の【談話室】

ロッカリア

ロッカリア

先生、今日はちょっと風邪気味なんで、後はよろしくお願いします。ゴホッゴホッ…
ヒッチ先生

ヒッチ先生

インフルちゃうやろな?
しゃあない、一人でやるわ。
この映画、いい感じでハリウッドの作り方を踏襲しているな。
この監督は、エンターテインメントに徹しているが、その中にも人情噺的なシチュエーションを上手く取り入れ、観客の感情を掴むのが上手い。
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』でもそうだった。
観客を強く意識した作品作りは好感が持てる。
オススメ度は、☆☆☆☆ !
早よ風邪治しや。

 

スポンサーリンク

アクション

Posted by rockaria