映画『ストレンジ・デイズ:1999年12月31日』見たくても見られない映画!
スクイッドを装着すると、他人の体験が手に入る。それは天国か? 地獄か?
こんな人にオススメ!
- SF的なギミックが好き
- 世紀末を追体験したい人
- キャメロン印の映画が見たい
- アクションとサスペンスが好き
どんな映画?
20世紀から21世紀に移り変わる瞬間を、サスペンスフルに描いた、ジェームズ・キャメロンの原作小説を、当時の奥さん、キャサリン・ビグローが監督した1995年のアメリカ映画。
制作のキャメロンが全面協力しただけあって、作品のクオリティは高い。
他人の体験が、スクイッドと言う装置を付ける事で、五感の全てが体験できる。
強盗する場面やセックスはもちろん、死ぬ瞬間まで体験できる電子ドラッグのような使い方が斬新だ。
▶︎▶︎▶︎ 主人公の元警官レニー(レイフ・ファインズ)は、スクイッドのディスクを売って生活をしている闇の売人。
自らも、前の恋人フェイスとの思い出をスクイッドで繰り返していて、今もフェイスの事が忘れられない。
ある日、大物ラッパーが殺され、その知人の女、アイリスがレニーにあるディスクを渡し、助けてもらおうとするが、男たちに追われたアイリスは、そのディスクをレニーの車の中に投げ込んでその場を離れた。
ところが、その車がレッカー移動されてしまう。
後日、レニーのもとにディスクが届けられた。再生すると、アイリスがレイプされ、殺される一部始終が記録されていた。
レニーは、自分とフェイスの命が狙われていること知り、友人の女性、メイスの力を借りて、何故命を狙われているのか、真相を突き止めようとするが、容赦なく殺しの手がレニーたちに迫っていた。
街は、新世紀を迎えるムードであふれていた……。
見所&解説
見所はズバリ、スクイッドと言う未来型の装置だ!
頭にスクイッドを取り付け、ディスクに自分の体験を記録したり、他人の体験を再生する事で、五感で感じる事ができる。
VRと似ているが、こちらは全て本物体験、と言うのが大きな違いだ。
もちろん、法律でディスクの売買が禁止されてる。
と言うのも、ドラッグのように使いすぎると、極度に脳に負荷が掛かり、植物人間になってしまうからだ。
作品的にはアクションが多めで、1枚のディスクを巡って、謎とサスペンスもあり、最後まで一気に見てしまう面白さだ。
レニーの相棒役で、メイスを演じる黒人女性のアンジェラ・バセットがいかしている。
カッコいいし可愛いのだ。
メイスは、ダメ男のレニーを密かに愛していて、時に命がけで彼を守ろうとする、もう一人の主役、と言ってもいい。
残念なのは、真犯人がけっこうバレバレだったり、ディスクが市販のMDだったりする事だ。
オマケに、僕はこの映画のDVDを発売と同時に買って持っているが、その後は廃盤になっている。
輸入盤はPAL仕様で再生に苦労するし、レンタルやオンデマンドで見ることも現時点ではできない。
確か、一度だけTVでオンエアされた記憶があるが、それもエアチェックした人しか見られない状況だ。
キャメロンの全面協力もあって、スケール感は小さいものの、まとまった作品に仕上がっている。
それだけに、未DVD化は何とも寂しい。
ヒッチ先生の【談話室】
でもな、この映画の核となるアイデアには、前例があるで
そのダグラスが、1983年に監督した映画、
『ブレインストーム』で、スクイッドの原型が使われてたで
それではヒッチ先生、この作品のオススメ度は?
あえて言うなら……
☆☆☆☆じゃ!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません