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押井守「シネマの神は細部に宿る」映画の見方が変わる本です!

アニメ『機動警察パトレイバー』や『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊 』『イノセンス』

そして、『うる星やつら2:ビューティフル・ドリーマー』という名作を監督した押井守氏が、映画についての本を出しました。

押井守は、映画のどこを見ているのか?

押井氏は、この本の前書きでこう言っています。

「映画こそ、フェティッシュの宝庫だ」と。つまり、映画からフェティシズム(フェチ)をたくさん感じ取れ、と言っているんです。

第1章から第8章に別れていますが、どの章も映画のタイトルをあげ、その映画のどこに、何にフェティスズムを感じるのか? インタビュー形式で書かれています。インタビュアーが女性の映画ライター、渡辺麻紀さん。

映画のことをよく知っておられるので、インタビューもツボをちゃんと抑えています。

最初はバセットハウンドと言う種類の犬が登場する作品の話から始まります。

『トランザム7000』『クール・ランニング』からTVシリーズ「刑事コロンボ」に登場するこの犬の話が、とてもねちっこく、面白く書かれています。

そうかと思うと、今度は猫の話。『エイリアン』に出てくるジョンーンジーは、最初から出てくるし、ひょっとして体の中にチェットバスターが入っているんじゃないの? と誰もが思った疑問についても熱のこもった話が飛び交います。

ストーリーや、感動した、しない、だけではもったいない!

そんな事を押井守氏は教えてくれます。

例えば『ロング・グッドバイ』の冒頭、マーロウは真夜中に、猫にご飯を催促される。

適当に作るが、その猫は見向きもしない。すると車を飛ばしてスーパーに買い出しに行くが、いつものカレー印の猫缶がない。

仕方なく他の猫缶を買って、わざわざカレー印の缶に入れ替えて出すが、ダマす事が出来ず、猫は外に出て言ってしまう。

この一連の行動を通して、主役のマーロウの人物描写を行なっている。タフでハードボイルドだが、根はとても優しいと言うキャラが見て取れる、と書かれています。

なるほど、知らない間に、まんまと監督に操られていたのかと、読んで気がつきました……。

映画に対するフェティシズムとは、何かに限定されたものではなく、いかに映画と向き合う事で、個人的に発見する事ができるのか、を言っているようです。

なぜ監督は、こんな演出をしたのか? このセリフの意味は? この小道具の使い方は?

動物が登場するシーンの意味は? 等々、余す事なく細かく見て行くと、映画の見方は確実に変わる事を、この本は教えてくれます。

映画の見方そのものを変えさせてくれるのが、この本が出版された意義だと強く感じます。

映画は娯楽ですが、映画深い、ですね。

各章の初めにイラストがあるぐらいで、あとは写真もなく、ほとんどが文字です。

内容紹介

監督、押井守のフェティッシュを刺激した、いつまでも忘れられない映画を、ジャンルごとにランキング形式で紹介。『愛の嵐』の軍服の着こなし、『2001年宇宙の旅』の粘土みたいな宇宙食、『クール・ランニング』のバセット……。
歴史的傑作から、世間的にはB級、C級と呼ばれる作品まで。著者の心をとらえて離さない映画の数々を、主観まみれ、あふれんばかりの毒舌と愛をこめて語る偏愛映画本。

シネマの神は細部に宿る

シネマの神は細部に宿る

押井 守
1,728円(11/17 18:26時点)
発売日: 2018/08/08
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